国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2017-02-08)(全文)

国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2017-02-08)
http://www.gwytb.gov.cn/xwfbh/201702/t20170208_11694475.htm
注意! 中国共産党は中国と台湾が実質的にそれぞれ別の国になっていることを否定するため台湾(中華民国)を「台湾地区」「台湾島」等と言って国家扱いしなかったり、台湾に関係する単語に「」をつけたり、中国を台湾に対する本土という意味で「大陸」(これは国民党も同じ)等と表現します*がここでは原文どおりの表現を使っています。またこの記者会見のテキストでは中国寄りの質問しか掲載されていません。また中国共産党と国民党が主張する「九二共識」は李登輝元総統ら当時の関係者はでっち上げだと否定しています。日本李登輝友の会
*)http://www.takefoto.cn/viewnews-679682.html


2月08日午前10時、国台弁(国務院台湾事務弁公室)は定例新聞発布会を挙行した。発言人安峰山は最近の両岸の注目の問題について記者の質問に回答した。

安峰山:メディアの記者各位、おはようございます! 春節は過ぎた、みなさん苦労を厭わず、国台弁新聞発布会に出席されたことに感謝します。以下私がみなさんの質問に答えたい。

中新社記者:2017年対台湾工作会議で台湾同胞が大陸で学習、就業、創業、生活するのを便利にする政策措置を研究実施するよう提起された、その意図と計画に関して紹介してください、これらの政策措置は台湾同胞に「国民待遇」を与えることか?

安峰山:1月20日開催された2017年対台湾工作会議での決定は、台湾同胞が大陸で学習、就業、創業、生活を便利にする政策措置を研究し実施するというものだ。これらの政策措置は台湾居民の大陸での就業開業、社会保障、生活の利便性等の多くの面に関連し、関連部門は会議の精神の要求に基づき研究を進めており、まとまった後次々と公布実施する。これらの措置の実施は台湾同胞が大陸で活躍するために更に良い条件を創り、両岸経済社会の融合発展を促進すると信じる。

中央電視台記者:最近ある大陸の観光ツアーが高雄で自動車事故に遭い、21名の観光客が負傷して。再び台湾旅行の安全問題に対する関心を呼び起こした、発言人にお聞きするこれに対してどう見るか?
遊覽車駕駛分心撞涵洞 21名中國客輕重傷-民視新聞 https://www.youtube.com/watch?v=lkbwo3UmlXc



安峰山:2月4日、26名の大陸浙江省の観光客を載せた大型観光バスが、台湾高雄のトンネルに衝突する事故が発生し、21名の観光客が負傷した。大陸の関係部門は今回の事故に対して強い関心を寄せ、国台弁と海協会は負傷者にお見舞いを申し上げ、関係部門と両岸民間観光組織を通して積極的に善後処置をした。負傷者は病院で治療を受け、目下比較的重症のツアー代表が病院で経過を観察されている以外は、その他の25名の観光客は既に2月6日午後大陸に帰った。

大陸居民が台湾観光に行ってしばしば発生する人民の生命財産安全を損なう事故に対して、我々は深く心を痛めており、また重大な懸念を表明する。我々は大陸観光客の台湾観光での安全問題を重視しており、台湾の関連部門がしっかりと有効な措置を取り、安全管理を強化し、安全面での隠れた危険を途絶させ、台湾へ行く大陸観光客の生命財産の安全を保証し、大陸観光客のため更に良い観光の環境と条件を提供できるよう希望する。

新華社記者:メディアの報道によると、蔡英文は何日か前台湾企業家の春節懇親会に参加した時、両岸は新しい考えとやり方で共同で両岸相互交流の新モデルを工夫しなければならないと表明した、発言人は何か論評はあるか?

安峰山:一つの中国の原則を体現する「九二共識」を堅持することは、両岸関係の平和的発展の政治的基礎だ。所謂(いわゆる)「新思考」「新しいやり方」「新モデル」を含む、いかなる説明であろうと、どんな用語を使おうと、鍵は両岸は同じく一つの中国に属するという核心の認識を確認しなければならないということだ。「九二共識」の歴史事実を承認し、両岸は同じく一つの中国に属するいう核心の意味を認めることによってのみ、両岸双方が接触と相互交流ができるのだ。

中国国際広播電台記者:蔡英文は春節懇親会に出席した時、両岸は政治的干渉を排除し、共同で台湾企業家の権益を保障しなければならないと表明した。海基会理事長田弘茂は、大陸が真実でない伝聞で台湾資本の企業経営を妨害しないよう希望すると言った。これに対して発言人は何か論評はあるか?

安峰山:我々は一貫して台湾資本企業の大陸での生産経営を激励し支えており、台湾同胞台湾企業家の大陸での合法権益を保護することを重視し、台湾企業家が彼らの生産生活の中で遇う現実的な困難と問題を解決するよう積極的に協力し、台湾企業家台湾企業の大陸での正当な経営と更なる発展を支えている。我々は過去このように行ってきた、将来も引き続きこのようにしていくだろう。

翻って見るに、つまるところ長年、誰が両岸の経済協力と台湾企業家が大陸へ行って投資するのを阻止、妨害し続けてきたのか? みなさんはこれに関してははっきりとわかっていると信じる。

台湾中天電視台記者:同様にこの前の台湾企業家懇親会で、蔡英文は今年後半が彼女が両岸新政策を提出するのに比較的良い時期かもしれないと表明した、あなたはこの部分に応えてください。別にもう一つの質問、アメリカのトランプ大統領は現在非常に積極的に企業がアメリカに投資することを激励している、フォックスコン・テクノロジー・グループ( Foxconn Technology Group、鴻海科技集団 / 富士康科技集団)の郭台銘も既にアメリカへの投資を強化すると態度表明している。大陸側は更に多くの優遇措置を実施する気はあるか、更に力のある台湾企業家が大陸で更に多くの投資をできるようにする気はあるか?

安峰山:あなたの第一の質問、私が思うに、我々の立場と態度は既に非常にはっきり明白に表している。「九二共識」を承認し、両岸は一つ同じく一つの中国に属すると認めることによってのみ、両岸関係は平和的発展の正しい軌道に戻る機会を得る。

あなたの第二の質問、大陸の目下の改革開放は巨大な商機を含んでおり、また広大な発展の展望と空間を具えている。我々はこれまでと同じように多くの台湾企業家が大陸で投資、興業、発展するのを歓迎し激励する、また彼らのために更に多くの便利さと機会を提供する。

福建厦門衛視記者:報道によると、民進党のある人は新しい台湾紙幣では孫中山と蒋中正の肖像をなくすよう提案するつもりだという、これに対して何か論評はあるか?

安峰山:去年の「5・20」以来、この種の拙劣な芝居の出し物が島内で時折発生している、その背後の政治的企みは、私は以前我々の発布会で話した一つの言葉を用いて(表現して)みたい、すなわち「司馬昭の野心は通りすがりの者ですら知って いる」(野心や陰謀は誰の目にも明らかである)

広東深セン衛視記者:何日か前2017年対台湾工作会議が開催された、外部では、今回の会議は大陸側が両岸関係の平和的発展を推進することと両岸の民間の各分野の交流協力を引き続き推進するという信号、更に所謂「武力統一」も時間表に入れないということを伝達したと分析した、これに対してどう見るか?

安峰山:我々の台湾問題における基本的立場は非常にはっきりとしまた一貫している。我々の一つの中国の原則を堅持し、「台独」に反対する立場は断固として揺るがない。我々は最大限の誠意と努力で平和的統一の未来図を実現したい。同時に、我々の国家の領土と主権の完全性を守る決心は断固として揺るがない、絶対に「台独」勢力がいかなる形式であっても台湾を中国から分裂させることを許しはしない。

福建東南衛視記者:台湾メディアの報道によると、去年後半以来、大陸からの観光客数が激減し、次々と最低記録を更新し、業者の苦しみは言葉にならないという。ある情報では、台湾の交通主管部門は大陸の個人観光の制限を緩和するつもりがあるという、その内容は、毎日の五千人の定員を六千人に増やす、滞在時間を15日から130日(台湾の報道では30日*)にまで増やす、また財力証明の基準を下げる等々だ、お聞きするこれについてどう見るか?
*)陸客自由行限制 擬再鬆綁 聯合財経網

安峰山:この一年の統計データから見れば、大陸居民の台湾への観光客数は確実に減っている。そして台湾への観光客数減少をもたらした原因は、私は各方面ははっきりわかっていると考える。観光客減少という虎のクビに鈴を縛ったような問題をほどいて解決するには両岸関係の改善と発展という鈴のほどき方でしか解決できない、その他のやり方では、木に縁りて魚を求めるようなものだ。

台湾TVBS記者:台湾陸委会の最近発表した世論調査では、答えた人の68.9%が大陸政府は台湾当局に対してあまり友好的でないと答え、9年間で最高になった、発言人はどう見るか?

安峰山:我々の台湾に対する政策方針は一貫して明確であり、我々が台湾海峡のために平和を謀り、同胞のために幸せを謀り、民族のために復興を謀る誠の善意を十分に体現している。特に2008年以来、両岸双方は「九二共識」を堅持し、「台独」に反対する共通の政治的基礎の上に、両岸関係の平和的発展の新局面を切り開いた、両岸同胞は共にその利益を蒙っているはずだ。私は台湾同胞はこれに対して深く感じる所があるはずだと考えている。

しかし去年の5月20日以来、台湾の執政当局が「九二共識」を承認せず、両岸が同じく一つの中国に属する事を認めないことによって、両岸関係の平和的発展の政治的基礎を破壊し、台湾海峡情勢を複雑で厳しい方向に向かわせ、両岸関係の平和的発展の情勢と各方面の成果が影響を受け、両岸同胞特に台湾同胞の切実な利益も損害を受けた。私が思うに、どんな言い訳をしようが、この情勢をもたらした責任を、台湾当局は逃れることはできないだろう。

香港鳳凰衛視記者:蔡英文は昨日台湾の軍用機製造開始式典に出席して、これは台湾の所謂「国防産業」発展の第一歩だ、「自主国防」はもはや「口先だけ」ではないと言った、発言人はこれについてどう評価するか? 別に、カンボジアのフン・セン首相が何日か前、カンボジアで台湾地域の旗があるのを許さない、いかなる公的機関も設置を許さないと表明した、台湾の一部の人はこれについてこれは国際的に非常に稀な行為だと批判した、発言人はこれについてどう評価するか?

安峰山:あなたの第一の質問。両岸関係の平和的発展は台湾海峡の平和と安定を守ることの根本的な保証だ、しかし「台独」という分裂行為をすることは両岸関係の平和的発展と台湾海峡の平和と安定に対して最大の脅威だ。

あなたの第二の質問、国際社会は普遍的に一つの中国政策で台湾に関わる事務を処理し、「二つの中国」と「一中一台」をもたらす事を避けている、私が思うに、これは極めて自然なことだ。

台湾「聯合報」記者:日本の読売新聞の情報では、大陸は現在「反国家分裂法」或いは「国家統一法」の改正を考えているという、その中の「反国家分裂法」は台湾に対する武力行使の条件を変える可能性があるという、あなたはこの情報を確認できるか?

安峰山:皆さんご存知のように、2005年3月14日、第十期全国人民代表大会(全人代=国会)第3回会議で「反国家分裂法」を決定した。当該法は公布実施以来12年、「台独」分裂行為に反対し抑制し、台湾海峡の平和と安定を守り、両岸関係の平和的発展を促進する等の面で重要な働きを発揮した。現在両岸関係の情勢は複雑で厳しい、我々は法治の方式と手段を運用し続けて国家主権と領土の一体性を守るだろう、いかなる人、いかなる組織、いかなる政党がいかなる時にいかなる形式でいかなるこれっぽちの中国領土であっても中国から分裂させることを決して許さない。

福建海峡導報記者:台湾メディアの報道によると、「九二共識」と一つの中国の原則を主張する台湾人民共産党が近日台南で成立し*、外界に注目された、発言人はこれに対して何か論評はあるか?
*)台湾で共産党の名前を冠した政党はこれで6つ目、台湾の政党の数は現在310。

安峰山:台湾内部の事情に対して私は論評しない。我々は既に何度も表明した、島内でいかなる「台独」に反対し、両岸関係の平和的発展を支持し国家統一に賛成する言行に対しても、我々は賛同と支持を表明する。

香港中評社記者:今年は台湾が老兵が大陸に親戚を尋ねることを認めてから30周年だ。両岸の人員往来交流を回復してからのこの30年を回顧して、発言人はこの過程が両岸にどのような啓示と思考をもたらしたと考えるか?

安峰山:30年来の両岸交流発展の過程を回顧すれば、両岸の交流は阻むことのできない時代の潮流であり、同胞の身内の情はいかなる力であっても分割はできないし、また断ち切ることができないと、見てとれるはずだ。30年来、大陸側は一貫して積極的に各種の措置を採り、両岸人員の往来と各分野の交流協力を推進し、両岸関係が平和的発展の新しい局面を切り開き続けてきた。しかし、去年から、台湾新政権当局の種々のやり方が両岸関係の平和的発展の情勢を破壊し、両岸交流の雰囲気に影響してきた、にもかかわらず両岸同胞が交流協力を強化し、同胞の身内の情を育み共存共栄を実現する一つの共通の願望を阻むことはできない。

台湾海峡の情勢が複雑になればなるほど、我々が民間各分野の交流協力を強化することが必要になる。民間の交流と協力の中で、「台独」に反対し、両岸関係の平和的発展の政治的基礎とただしい方向を守るというような一つの強大な民意を絶えず凝縮して現していく。我々は両岸同胞に交流協力を強化させることによって、同胞の感情を更に打ち解けさせ、交流と協力を更に深め、共同で中華民族の偉大な復興のため苦心と労力の貢献をするよう希望する。

新華社記者:二つ質問、第一、今年は「2・28」事件70周年だ、大陸側は関連の記念活動を開催するか? 第二、「台聯党」は現在、3月にラビアが訪台するよう招待する計画だ、また彼女が蔡英文と会談するよう希望し薦めている、発言人はこれに対して何か論評はあるか?

安峰山:あなたの第一の質問、大陸の関係部門がその時に関連する記念行事を開催する。

第二の質問、周知の通り、ラビアは民族分裂主義者で、「東トルキスタン」分裂勢力*の顔役だ。我々はラビアがいかなる形式でも台湾で活動することに断固反対する。「台独」勢力がこのような人物を台湾に招き、揉め事を起こそうと企むことは、両岸関係を損なうに違いない。
*)東トルキスタン独立運動

環球網記者:我々は台湾当局が所謂「内閣」改造の名簿を発表し、蔡英文のいとこ林美珠が台湾当局労働部門の責任者になった。島内は再び論争が起こり、多くの人は蔡英文「皇族」が権力の座についたと批判し、また台湾も「閨蜜門」政治干渉事件*が現れたと風刺した、これについてどう評価するか? 第二の質問、「時代力量」の林昶佐は最近、台湾外事部門が奨学金を審査批准し、台湾の所謂「難民証」を持ったチベット民衆が台湾に来て勉強できるようにしたと言った、またこれは台湾当局のはじめての快挙だが最後の例ではないと言った、発言人はどう評価するか?
*)崔順実ゲート事件

安峰山:あなたの第一の質問、台湾のこの種の内部の人事変動に対して、私は論評しない。私が思うに、台湾島内の民衆が自ずと公正な評価を下すだろう。

第二の質問、我々の態度は非常に明確だ、我々は「難民」等の関連問題と国外のチベット同胞を同一視して話すことに断固反対する。

謝謝みなさん、もう少しすれば農暦の正月15日元宵節だ、早めに元宵節のお祝いを申し上げる。今日の発布会はこれで終わる、次回また会おうぞ! 謝謝。

 
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