マティス稲田両大臣のシャングリラ対話での発言への中国外交部発言人の反応

日本の稲田朋美防衛大臣とアメリカのマティス国防長官がシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で6月3日語った内容について、中国外交部はサイト上で反論している。
http://www.fmprc.gov.cn/web/fyrbt_673021/t1467616.shtml 中国外交部


問:6月3日、アメリカのマティス国防長官と日本の稲田朋美防衛大臣がシャングリラ対話会で南シナ海、台湾関係等の問題について言論を発表した。あなたはこれに対してどう論評するか?
稲田防衛相、北朝鮮への圧力強化を訴え アジア安保会議で ロイター
マティス国防長官、北朝鮮は「地域最大の脅威」 米国は「太平洋国家」と言明 IZA

答:中国側はアメリカと日本の関係者の無責任な言論に留意し、これに対して強い不満と断固たる反対を表明する。ここで、私は数点強調したい

第一、中国は南沙群島及びその付近の海域に争う余地のない主権を有している。中国は南シナ海の領土主権と海洋権益を断固として守ると同時に、一貫して直接の関係当事国と交渉と協議を通して紛争の平和的解決に努力し、ASEAN国家と共同で南シナ海の平和と安定を守る。

中国は各国が国際法に依って南シナ海に有する航行と飛行の自由を一貫して尊重し守っている、しかしごくわずかの国家が航行と飛行の自由を旗印に南シナ海地域で武力を誇示し、中国の主権と安全に挑戦し威嚇していることに断固反対する。

中国が南沙諸島で関連施設を建設する目的は、駐留し守備する人員の仕事と生活条件を改善し、主権の維持をやりやすくし、また中国が引き受けた国際責任と義務を履行するためだ。中国が自国の領土の上で必要な国土防御施設を配置することは主権の範囲内のことで、主権国家が有する自己保存権と自衛権であり、いわゆる「軍事化」とは関係ない。

地域の国家の共同の努力の下、南シナ海情勢は緩和し静まってきて、前向きな発展の態勢を呈してきた。中国とフィリピンは仲裁裁判を含む南シナ海問題で共通認識を成立させ、また南シナ海問題の両国協議メカニズム第一回会議を成功裏に開催した。中国とASEAN国家は「南シナ海行動規範」の枠組みを成立させた、これは中国とASEAN国家が「南シナ海行動宣言」に続いてその後に作る実行に移して効果がある地域の規則の具体的な努力だ。

この背景の下、逆にごく少数の域外の国家は執拗に潮流に逆らって動き、南シナ海問題についてしばしば誤った言論を発表し、事実を無視し、黒白を転倒するのは、完全に別に下心が有る。中国側はこれに対して断固反対し、関係方面が無責任な言論を発表することを停止し、地域の国家が南シナ海の平和と安定を守る努力を十分に尊重し、このために建設的な働きを発揮するよう促す。

第二、中国と日本には東シナ海で釣魚島(尖閣諸島)領土紛争と海洋境界画定問題が存在している。釣魚島とその付属の島は古来より中国領土だ。中国政府公船の関連海域での巡航と法執行は正当合法だ。中国の領土主権と海洋権益を守る決心と意志は断固として揺るがない、今後も引き続き関連巡航と法執行活動を展開する。日本側の言い方に関しては事実を顧みず、黒白を転倒しており、反論にも値しない。中国側は日本側が中日関係改善と地域の平和と安定のため建設的な努力を多くなすよう促す。

第三、中国側の台湾問題での立場は明確で一貫している。中国側はアメリカが一方的に制定したいわゆる「台湾関係法」に一貫して断固反対しており、アメリカ側が一つの中国政策と中米3つの共同コミュニケの原則を厳守し、台湾への武器売却を停止し、あらゆる形式の公式交流と米台の実質的な関係を引き上げることを停止し、実際の行動で中米関係の大局と台湾海峡の平和と安定を守るよう要求する。

第四、中国側の、関係国家が「THAAD」システムを配備する事に反対する立場は明確で一貫している、我々は関係国家がただちに配備過程を停止するよう促す。


今日二度使っていた「颠倒黑白」(黒白を転倒する)という言葉が印象に残った。中共が自分たちのしてきた(いる)ことを無意識に語ったのかもしれない。
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