国務院台湾事務弁公室記者会見集録(2015-5-27)(全文)

5月27日午前10時,国台弁(国務院台湾事務弁公室)は新聞発布庁で定例新聞発布会を挙行した。スポークスマン范麗青がまず国台弁張志軍主任が金門を訪問し台湾陸委会主委夏立言と会って成果を得たことを紹介した,その後最近の両岸の注目の問題についての記者の質問に回答した。


范麗青:皆さんおはようございます、ちょうどこの前先週末、私は張志軍主任が金門訪問を成功させるのを手伝った。以下私はまず皆さんに張主任のこの訪問の状況と獲得した積極的な成果を少し紹介したい。

2014年2月11日,国台弁と台湾側陸委会は「九二共識」を堅持する基礎の上連絡交流メカニズムを確立させた。一年あまりに渡り、両部門の責任者は既に2回の正式面会をした。

去年11月双方が会った時金門に水を供給する等の民生議題を話し合った。後双方の合意を経て、張志軍主任は金門訪問並びに金門の状況を実地に視察する招きに応じた。5月23日から24日張志軍主任は団を率いて金門に赴き、陸委会主委夏立言と双方両岸事務主管部門責任者の第三回会談(原文は会面)を挙行し、当面の両岸関係情勢、政策と両岸関係発展推進の中の関連問題について意見を交換し、建設的な共通認識(积极共识)に達した。張主任はまた田埔ダムを実地に視察し、金門が大陸より水を引く工事の進展状況を調査した。金門醸造所、貢糖と刃物類店(钢刀门店)等を参観し、金門の業界代表と座談会を行い、当地の関心のある議題に対して積極的な回答を与えた。
張志軍參觀金門田埔水庫 了解金門自大陸引水計劃 NOWnews
張志軍參觀金門酒廠 品嘗金門高粱酒 NOWnews
張志軍參訪貢糖店 問了三個問題 中国評論新聞
http://hk.crntt.com/doc/1037/6/8/0/103768059.html?coluid=7&kindid=0&docid=103768059




5月23日午後、張志軍主任は夏主委と2時間以上の会談を挙行し、双方は強調して指摘した、両岸関係の平和的発展の正しい方向を把握し、両岸関係の平和的発展を推進する決心と自信を堅持し、台湾海峡の平和と安定を適切に維持し、継続して「九二共識」の基礎の上に両岸関係を推進し新しい進展を得て、両岸同胞特に末端の民衆の受益を更に多くさせなければならない。

双方は多数の積極的な共通認識を成立させた、双方の会の後挙行した記者会見と新聞稿(プレスリリース)の中で既に詳細に紹介した、私はここで再び一々くどくど言わない、ただ数点の主要な内容だけは強調したい、一、両部門の交流疎通を強化し、両岸制度化協議を継続推進し、まもなく両会指導者第十一回会談を挙行し、できるだけ早く関連議題協議を終わらせ協定署名をする。二、両岸経済交流協力を更に強化し、このための条件を創り出す。三、両岸経済、青年と末端民衆等各分野の交流を拡大深化させ、「大陸観光客中継」計画協議を推進し、年内合意を勝ち取り、両岸同胞往来を更に便利にする協議を進め、進展を勝ち取る。四、双方が各自関心の有る問題について意見を交換し、相互了解を増進する。その他、福建から金門への水供給の実現推進及び金門と福建側の交流協力措置改善等について共通認識を成立させた。これらの成果と共通認識は、更なる両岸の相互信頼、交流協力の深化、民生問題の適切な解決、両岸関係の平和的発展に対して重要な意義がある。

張主任の今回の金門訪問は、両岸と国際社会の強い注目を受け、また金門人民の熱烈な歓迎を受けた。今回の「張夏会」の開催成功は、国台弁と台湾陸委会が「九二共識」の基礎の上に両部門の連係交流メカニズムの運用の良好さ、両岸関係の平和的発展の制度化建設が不断に深化していることを表しており、これは両岸関係を安定発展させる事に対して積極的な意義がある。
爆失業潮?台商大逃難「拔離」恐衝擊中國 自由時報

以下私は皆さんの質問に答えたい。

福建厦門衛視記者:数日前張志軍主任が金門訪問をした時、現地の金門はいくつかの関心を持っている議題を提出し、大陸側が解決を助けてくれることを希望した、(その内容は)福建が金門に水を供給する他にもさらに、大陸が金門のために「小三通」を拡大して、貨物の通関時間を短縮したり、金門と大陸間の航空直行便の開設をしてほしいというような希望だ、スポークスウーマンにお聞きするこれに対して何か詳しい回答は有るか?

范麗青:ちょうど今紹介したように、張志軍主任の今回の金門行は、実地に田埔ダムを調査し、金門醸造所と貢糖、刃物類の店、を参観し、福建から金門への水供給等の現地の関心のある議題に対して積極的な回答を与え、十分に我々の金門の民生問題に対しての高度な重視と両岸末端民衆のために福利を図る誠意を体現した。

貨物通関時間短縮に関しての問題は、最近大陸税関部門が対台湾小額貿易の中に存在する違法規則違反の問題に対して特定項目の調査(专项整治)を展開している、我々は両岸業者の関心を十分考慮し、対台湾小額貿易規範が健全に発展するよう促すだろう。

金門へ大陸に直通する航空便を開設する事に関して、金門は既に両岸旅客遠距離輸送の中継地だ(金门已经是两岸客运航点*)、金門と大陸航点の船飛行機の往来は政策上障碍はない、両岸航空会社は関連規範に従って飛行便の申請ができる。
*)國泰航空航點 wikipedia長榮航空航點を見ると航點(航点)をハブ空港焦点都市など五つに分類してある。

我々は金門と厦門と福建が更に密接な人員往来をし、相互利益協力を深化させ、共同で両岸民生の改善のために努力を怠らないことを楽観視し積極的に支持する。(原文は我们乐见并积极支持金门与厦门、与福建进一步密切人员往来、深化互利合作,共同为改善两岸民生不懈努力)

問:中央電視台海峡両岸記者:民進党主席蔡英文は今月末アメリカを訪問し、その所謂「両岸現状維持」説を詳しく述べる、台湾の世論の中には、もし民進党とアメリカ側が所謂「両岸現状」に対して意見が一致すれば、大陸側は関連の見方を調節する可能性があるだろうというものがある。お聞きするこれに対して何か論評はあるか?

范麗青:1949年以来、海峡両岸は未だ統一されていないが、大陸と台湾は同じく一つの中国に属する(同属一个中国)という事実はまったく変わっていない、中国の主権と領土の完全性を分割することは許さない。2008年以来、「九二共識」の基礎の上両岸関係は平和的発展を実現した。これが両岸関係の現状だ。

民進党が提起している「両岸現状維持」しなければはというと、現在台湾社会各界皆に問われている、民進党が指すところの「両岸現状」とは何か? と、これには彼らの明確な回答が必要だ。

新華社記者:金門には両岸の人間どうしで結婚した家庭が多くある、これらの家庭の大陸配偶者の台湾における権益も非常に気にかかる。今回張志軍主任と夏立言主委が金門で会ったときこの問題について触れたか?

范麗青:張主任と夏主委が会ったとき、双方は民生の政策問題に関して討論した。張主任は表明した、「我々は台湾の大陸配偶者合法権益問題に十分関心を払っている、台湾側のこの方面のいくつかの規定は苛酷に過ぎる、例えば大陸配偶者の父母が台湾を訪問して親族に会う場合、公職に就く制限、就職の制限等だ。大陸配偶者もまた台湾同胞の家族だ台湾側が積極的な措置を採り大陸配偶者の訴えを適切に考慮するよう希望する」張主任はまた表明した、「台湾側が、台湾に行って学ぶ大陸学生関連政策に対して、その中には「三限六不*」と医療保険等の差別政策を含む政策を調整するよう希望する。双方が両岸青年の交流往来を支持拡大し、青年が対岸で就学、実習、就職、創業するために援助を提供するよう希望する」
*)三限は大陸学生は有名大学に限る、総数制限、医学部に限っては受け入れる。六不は大陸学生は優待せず、台湾学生の入学就職に影響を与えない、政府の奨学金制度に組み入れない、校外で仕事をさせない、学業停止或いは卒業後台湾で仕事をさせない、大陸学生を公職に就かせない。

台湾側が大陸資本に対して採っている厳格な審査と制限政策に対して張主任は表明した、「台湾側が大陸資本に対して開放的で前向きな態度をとり、利益で共にWin-Winの関係を創るよう希望する」

夏主委は表明した、「台湾側は大陸側の上述の関心を重視し、関連問題は現在対応の検討をしている」

福建「海峡導報」記者:張志軍主任は数日前金門を訪問した時、金門がカジノ産業(博弈产业)を発展させないよう希望する、そうでなければ「小三通」は確実に影響を受けるだろう、と表明した、これに対してスポークスウーマン何か更に説明することはありますか?

范麗青:この問題に関して、我々はこれまで既に何度も明確に態度表明をしてきた、大陸ははっきりと賭博を禁止している。「大陸居民が台湾地区へ行く(場合の)観光旅行管理方法」及び「海峡両岸の大陸居民が台湾観光旅行へ行く事に関する協定」どちらの規定でも、旅行者が賭博等に関わる活動に参加するよう導いたり組織したりしてはいけない。大陸側は居民が台湾で賭博をすることを認めることはない、これははっきりしている。大陸は金門の両岸観光交流協力が健全安定的に展開され不断に拡大する事が継続推進されるよう心から希望している。張志軍主任が金門を訪問し業界代表と座談したときもはっきりと大陸の誠意を表明した。我々は多くの潜在能力を秘めた金門観光市場がカジノ産業に影響されるのを見たくはない。

香港大公報大公網記者:民進党主席蔡英文は昨日もし民進党が政権を取ったら、南シナ海の主権を放棄しないだろうと表明した。彼女は国際法で平和的に南シナ海問題を処理すると主張した。馬英九も同日「南シナ海平和提案」*を提出し、五点の呼びかけをした。スポークスウーマン以上の言論に対して何か論評は有るか?
*)2015年5月26日中国外交部記者会見-日本関連抜粋

范麗青:外交部は既に我々の立場を表明した。両岸の中国人は共同で国家の領土主権と海洋権益、南シナ海地域の平和と安定を守る義務が有る。

中国国際広播電台記者:今スポークスウーマンが積極的な成果を得た「張夏会」で「大陸の旅客の乗り継ぎ(陆客中转)」の議題が提起されたと紹介され、年内には共通認識を成立させると言われた。スポークスウーマンにお聞きするこの方面ではどのような具体的な計画があるのか?


范麗青:「大陸観光客中継(陆客中转)」と両岸同胞往来を更に便利にする議題に関しては、海協会台湾海基会が既に二回の工作性商谈(実務的専門的話し合いか?)と一回の内部での意思疎通を進め積極的な成果を得た。双方は継続協議して、共同で年内の成立のため推進努力する。

新京報記者:張志軍主任の今回の金門訪問で双方は水供給について共通認識を成立させた、あなたは水供給案について具体的に紹介できますか?

范麗青:大陸は金門の水不足に非常に関心があり、ずっと積極的に福建が金門に水を供給することを推進してきた。2013年6月海協会と海基会は第九回会談で金門用水問題解決に関して共通意見を成立させ、その後福建省の関連部署は台湾側と多くの交渉を行い、双方の業主単位は既に関連事項について共通認識を基本的に成立させた。張主任と夏立言主委が会って意見を交わした後二人共このことを急ぐと表明した。両岸関係部署が速やかに水供給契約に署名し、工事を早く開始するよう希望する。

中国国際広播電台記者:二回目の質問、両岸中小企業協力技術革新発展論壇は高雄で開催された、今回の論壇の成果を紹介してください。

范麗青:5月21日22日高雄で開かれた「両岸中小企業協力技術革新発展論壇」は両岸企業家サミットが初めて台湾南部で中小企業交流協力のため作ったプラットフォームだ。これは意義あることだ。

大陸企業家サミット副理事長盛華仁は会で大陸経済情勢と発展計画を紹介し、両岸が手を携え発展を促進しようという誠意を表した。会の代表が一致して考えたことは、両岸中小企業は資金、技術、人材、市場等で各々得意な分野がある、手を携え革新をし、協力プラットフォームとメカニズムを改善し、共同で市場を開拓し、ともにウィンウインの関係を創らなければならない、ということだ。

両岸企業家サミットはまた両岸中小企業交流協力を継続推進するだろう、既に今年11月紫金山サミット期間に「両岸中小企業協力投資と創意産品展覧交渉会を開催する計画で、引き続き双方の橋渡しをして有利な条件を作り、両岸中小企業発展のために助力する。

台湾「中国時報」記者:お尋ねする、金門「張夏会」の中で、大陸国台弁主任張志軍は陸委会主委夏立言を大陸に招いた、お聞きする夏立言はいつ訪中するのか? 別に、上海と台北の「二都論壇」の現在の進展はどうなっているのか、柯文哲市長を上海に招く可能性は有るのか? 謝謝。

范麗青:夏立言主委は既に適当な時期に大陸を訪問すると表明している。具体的な予定は両部門が協議している。

第二の質問、上海と台北側はずっとこれについて密接に連絡を取り合っている、準備ができ次第発表する。

台湾東森電視台記者:昨日大陸は「中国軍事戦略」白書を発表した、台湾問題に対しても少し触れている。お聞きする、白書発表後、両岸関係に何か変化は有るか? 両岸は協力強化をするか?

范麗青:「中国軍事戦略」白書に関しては、昨日国防部の発布会で詳細な説明がなされた、あなたが参考にしてもよい。

我々の台湾問題での立場は一貫して明確だ。近年来、両岸関係には平和的発展の良好局面が現れてきて、両岸同胞の幸福が増進し、台湾地域の平和と安定に役立っている、我々は両岸関係の平和的発展推進の方針は変えていない。「台独」分裂の謀り事制止の意志決心は揺るがない。

発布会はここで終わります、謝謝みなさん。


http://www.gwytb.gov.cn/xwfbh/201505/t20150527_9899777.htm 国務院台湾事務弁公室
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントを残す

Secret


タグリスト

プロフィール

suiyuetui

Author:suiyuetui
FC2ブログへようこそ!
ネット上でのフィルターのかかってない日本語資料になれれば幸いです。
要約と著作権の関係はここここを参考にしています。
公人の声明、演説などの著作権が発生しないものを扱う記事が自然に多くなっています。
なおこのサイトはリンクも引用も自由にどうぞ。

注意しておきたいのは中国(台湾ではない)は中国共産党の独裁国家で日本のような言論の自由もありません。日本や西側各国では自由と民主の理念のおかげで様々な意見や情報を発信したり或いは見比べて比較検討して自分で判断することはほぼ可能でしょう。それこそ日本や西側の素晴らしいところでこれからも守っていかなければなりません、このサイトもその一助になれれば幸いです。そういう判断材料を提供したいという思いから、このサイトでは一次資料を掲載する場合が多いです。しかし特に中国の公式発表等は中国共産党の党員による中国政府(中国共産党)の一方的なプロパガンダという面もあります(その他ウソ、はったり、脅し、罵詈雑言なども多い)。読む方もその一方的なプロパガンダ(や、ウソ、はったり、脅し、罵詈雑言等)の混じる文だけを見るのではなく、反対意見等を(例えば尖閣問題)、普段から読んで知っている或いは知らなければ自分で探してみる等の常識を持って読む必要があるのは当然です。また中国へのリンクは貼りません。urlは書いていますが中国には巨大な監視検閲網があるのを前提で自己責任でアクセスしてください。
メディア・リテラシー Wikipedia
Cookieを使わずにユーザーを追跡する仕組みが普及しつつある スラド

最新記事

月別アーカイブ(タブ)