国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2015-11-25)(全文)

http://www.gwytb.gov.cn/xwfbh/201511/t20151125_11100220.htm 国務院台湾事務弁公室


11月25日午前10時、国台弁(国務院台湾事務弁公室)は新聞発布庁で定例新聞発布会を挙行した。発言人安峰山は最近の両岸の注目の問題について記者の質問に回答した。

新華社記者:ついこの間、両岸首脳が66年来初めての会談をし、かつ積極的な共通認識を成立させた、お聞きするこれらの共通認識は両岸関係発展推進に対してどのような効果があるか?

安峰山:両岸首脳会談は両岸関係の歴史的一ページをめくり、将来の両岸関係発展の新空間を開いた。会談中、両岸首脳は2008年以来の両岸関係の平和的発展で得た重要な成果を肯定した。継続して「九二共識」を堅持し、共通の政治的基礎を強固にし、両岸関係の平和的発展を推進し、台湾海峡の平和と安定を維持し、交流対話を強化し、両岸の交流を拡大し、相互協力を深化させ、互恵・ウィンウィン関係を実現し、両岸民衆に幸福をもたらさなければならない、両岸同胞は同じく中華民族に属し炎黄の子孫だ、手を携え協力し、中華の振興に努力し、民族復興に努力しなければならないと考えた。この重要な共通認識は、両岸同胞のため両岸関係発展の方向、基礎、道と目標を明らかに示しており、両岸関係の長期的発展に対する意義は重大だ。

今回の会談で得た前向きな成果は、今後の両岸各階層の交流相互作用、各領域の交流協力と両岸関係の安定健全な発展のため堅実な基礎を打ちたて、新空間を開拓展開し、新しい動力を注入した。これはまた両岸双方は一つの中国の原則の基礎の上、高層交流の成立と強化を通して、相互信頼を増進し、方向を明確化し、共同で両岸関係の平和的発展を推進し、台湾海峡の平和と安定を維持し、中華民族の偉大な復興に努力することが完全にできると、十分に説明している。

中央電視台記者:両岸首脳が会ったことによって積極的な成果を達成した、これらの積極的な成果は将来の両岸交流の中でどのように具体化されるかあなたは紹介できるか?
 
安峰山:両岸首脳の会談で、台湾同胞の関心のある問題に対して、習近平総書記は、我々はまず台湾同胞と大陸発展の好機を分かち合いたいと、明確に表明した。両岸はマクロ政策の交流を強化し、各自の得意な分野を伸ばし、経済協力の機会を開拓発展させ、共通の利益を大きくし、両岸同胞の受益面と獲得感を増加させることができる。貨物貿易協定への対応、両会が互いに事務機構を設置すること、台湾同胞が「一帯一路」建設に参加すること、台湾が適切な方式で亜投行(AIIB)に加入する等の問題はどれも、我々の積極的な態度を示している。両岸同胞の親族の情と幸せを増進するのにプラスとなることでありさえすれば、両岸関係の平和と発展を推進するのにプラスとなることでありさえすれば、中華民族全体の利益を守るのにプラスとなることでありさえすれば、両岸双方はどちらも最大限の努力をしなければならない、また良いことを適切にやらなければならない。

中新社記者:台湾の世論の中には、大陸の「赤い『供給連鎖管理(supply chain management、SCM)』が台湾のいくつかの産業に対して打撃となるという意見がにわかに沸き起こってきた、これについて両岸経済競合関係に対する発言人の見方を話してください。

安峰山:両岸の経済交流協力は協力が競争よりも大きいのだ。双方の優位な点を互いに補う、互恵・Win-Winは両岸同胞に確かな利益をもたらし、将来の発展の機会はまだ十分な余裕があると信じている。最近、南京で開かれた2015両岸企業家紫金山サミットで、参加した企業家は、両岸の業界は手を携え、両岸産業協力のため新しい運動エネルギー*を注入し、相互信頼・相互利益の基礎の上に、引き続き両岸産業協力を深め、両岸企業が共同で中華民族産業連鎖を打ち立てる方向に邁進するよう導くことで、中華民族経済の世界的競争力と影響力を高めるよう、一致して呼びかけた。
*)金と人か?

台湾中天電視台記者:現在国際テロ活動の情勢が深刻になっている、アメリカのオバマ大統領が反テロ同盟の仲間について語ったとき、台湾をその中に入れた。大陸*は台湾と反テロで協力するつもりはあるか?
*)中共と国民党は中国を大陸と呼びたがる、大陸を本土と台湾人に思わせたいようだ。

安峰山:国際反テロ協力問題については、外交部が既に何度も我々の立場を表明した。

両岸の反テロ協力に関しては、「海峡両岸共同犯罪取り締まり及び司法互助協定」を根拠に、両岸の警察は近年来犯罪取り締まり協力面でずっと交流を強化している、そしてテロ犯罪容疑取り締まりもまた、双方の協力の範疇に属する。双方が共同の努力を継続し、テロを含む各種犯罪活動を手を携え取り締まり、両岸同胞の命と財産の安全を保障できることを希望する。

中国国際広播電台記者:もし2016年民進党が台湾で政権を執ったら、また両岸首脳の会談があるか?

安峰山:それは仮定の質問ですね、私は回答しない。

ただ私が強調したいのは、「九二共識」を堅持し、「台独」に反対することは、両岸関係の平和的発展の共通の政治的基礎で、その核心は大陸と台湾が同じく一つの中国に属するところにある、両岸は国と国の関係ではない。両岸首脳はシンガポールで会い、共同で「九二共識」に対して、両岸関係の平和的発展の共通の政治的基礎を更に突き固め、両岸関係の平和的発展過程と台湾海峡の平和と安定を維持するのに役立つことを、確認した。

両岸関係方面の明確な権限授与承認を経ている「九二共識」は、両岸民意の広範な支持を得ている。我々は台湾各党派、団体がみな「九二共識」を正視できるよう希望する。どの党派、団体を問わず、また過去どんな主張をしたかを問わず、ただ「九二共識」の歴史事実*を承認し、その核心の意義を認めさえすれば、我々はみなそれと交際したい。
*)李登輝氏、「92年コンセンサスは存在しない」中央社

福建海峡導報記者:近日国民党方面の関係者が、大陸からの配偶者が台湾身分証を取得する年限を短縮すること及び大陸からの留学生を健康保険に組み入れることを含む等の修正法案をできるだけ早く通過させなければならないと表明した。民進党方面が、大陸は台湾に対してまだ敵意があるため、大陸配偶者が身分証を取得するのは必ず厳格にしなければならないと表明した。これに対して発言人は何か論評はあるか?

安峰山:大陸配偶者と台湾で勉強している大陸学生が台湾で差別的な待遇を受けていて、長期にわたって解決されていない、その阻(はば)む力がどこから来るのか、私は皆さんははっきり分かっていると信じる。民進党は両岸婚姻家庭の正当な権益を無視し、これらの家庭の正常な生活に迷惑をもたらし、痛みをもたらし、両岸同胞の感情を傷つけている、この様なやり方は人々の共感を得ない。

中国台湾網記者:今あなたは両岸首脳が会ったとき両岸貨貿協定の推進について話をしたと紹介された、あなたは数日前台北で開催された両岸貨貿協定第十二回業務交流の状況を紹介できるか?この方面で次に何か作業計画はあるか?

安峰山:11月21日から23日まで、海峡両岸貨物貿易協定第十二回業務交流は台北で開催された。双方は両岸貨物貿易協定の話し合いの進展を全体的に回顧整理し、これ以前まだ合意していない問題について踏み込んだ検討をした。両岸商談団体の共同の努力を経て、今回の商談は積極的な進展があった。各自の取り決め文書には、両岸は原産地規則、関税手続き、衛生と植物衛生措置専章(专章)及び付属文書に加えている原産地規則関連実施手続きの全部の条文について共通認識を成立させ、貿易救済専章部分分岐条項も共通認識を成立させ、大部分の産品特定原産地規則も共通認識を成立させた。市場開放部分は双方が貨貿協定全体の目標、減税取り決め原則等の問題を更に明確化し、正常化問題及び具体的産品の明細について踏み込んだ意見交換をした。双方は共同の努力を継続し、速やかに貨貿協定の話し合いに力を尽くすだろう。双方は併せて12月中下旬両岸貨物貿易協定第十三回業務交流開催の、初歩的な合意をした。

福建海峡衛視記者:現在、服貿協定の効力発生はなお遅延している、お聞きするこれに対して何か論評はあるか?

安峰山:両岸経済交流協力強化は、両岸同胞の利益幸福増進に有益で、両岸同胞にもたらす長所は誰の目にも明らかだ。それゆえ我々は既に調印した協定が速やかに効力発生を実施でき、両岸民衆幸福をもたらすことができるよう希望する。

香港中評社記者:二つの質問、第一、報道によると、海協会海基会は30日台北で両岸協議の効果と促進会議を開催する、関連状況を紹介してください。第二、ハーグ仲裁裁判所は10月29日南シナ海仲裁案について最初の段階の裁決を出した、台湾側は30日日声名を出し、この仲裁に対して承認せず、受け入れずないと言った、お聞きするこれに対して何か論評はあるか? 両岸は将来南シナ海で協力をするか?

安峰山:第一の質問に関して、両会は両岸協議執行成果総括会開催について準備作業を展開中だ。今回の会議は11月30日台北で開催される、主要目的は7年来両岸の各協議(協定?)執行状況について振り返り、関連協議が両岸交流協力面で得た成果に対して体系的な総括をする。

あなたが提起した第二の質問に関して、外交部が既に我々の厳正な立場を表明している。南シナ海諸島及びその付近の海域は中国固有の領土だ。国家の主権戸領土の完全性を守り、中華民族全体の利益を守ることは、両岸同胞の共同の責任だ。

台湾聯合報記者:伝えられるところによると、最近台湾の若い歌手盧広仲海峡両岸サービス貿易協定の反対運動に参加したため大陸の音楽祭出演を取り消された、あなたはこのニュースを確認できるか? お聞きする海峡両岸サービス貿易協定反対運動に参加することは「台独」分子と同列に扱うということか? 別に、最近公的人物がしばしば他の人に「台独」分子のレッテルを貼り、他の人を攻撃し、両岸民衆の対立の雰囲気を煽っている*、この様な状況について発言人はどんな論評が有るのか?(这样的情况不知道发言人有什么评论?)
*)聯合報は国民党寄りで反民進党、この発布会ではどの記者も中共寄りの質問だけしかしない(少なくともweb上のテキストでは)、確認のための質問のようだ。公的人物とは黃安のことらしい。黄安のことなら公的人物というより有名人と訳したほうがいいかもしれない。

安峰山:あなたが提起したことの具体的な状況は、私は分からない。私が強調したいのは、我々が両岸各分野の交流を支持するという態度は明確で、積極的だ、同時に我々が「台独」分裂に断固反対する立場もまたはっきりとして揺るぎないのだ。

福建厦門衛視記者:最近あるメディアが、11月21日から来年2月29日まで、大陸の台湾観光客の一日あたりの制限人数が8000人に段階的に増やされると報道した、発言人は確認できるか? 併せて具体的状況を紹介してください、別に現在までの大陸居民の台湾旅行の全体の状況はどうなっているか?
104年11月21日至105年2月29日實施大陸觀光團數額彈性調整措施 観光局
陸團來台配額增加到8000人 陸客辦證縮短為2周 聯合報

安峰山:あなたが提起された台湾への大陸観光客の割り当て人数の変化は、台湾の関係部署が言った(台湾側の事情の)はずだ。我々は大陸観光客の台湾観光が健全に秩序よく発展する環境が維持でき、大陸観光客の権益が重視され保証されることを希望する。大陸観光客の台湾観光の全体状況は、慣例により、年末我々は両岸各領域の交流協力の状況に対して整理と総括をする、そのとき我々は関連質問について回答する。

「台声」雑誌記者:両岸首脳が会ったとき、習近平総書記は、両岸青年の学習、就業、創業、交流のため更に多くの機会を提供し、更によい条件を創らなければならないと表明した、お聞きするどう具体化するか? 現在この方面で我々は*どのような活動をしたか?
*)「台声」は台湾統一のための「中華全国台湾同胞聯誼会主催の国家級中国語の核心時局月刊雑誌」らしい。

安峰山:大陸経済の急速な発展と両岸経済文化交流の不断の深化につれて、台湾に来て活躍する選択を選ぶ台湾青年がどんどん増えている、我々はこれを歓迎する。大陸の多くの地方と関連部門が長年実施した一連の政策は、台湾青年が大陸で学習、就業、創業するための積極的な支えとなってきた。例えば、台湾居民に福建等の6省市の事業部門で就職の試験的運用を行い、次々と台湾同胞に医師、弁護士等の30以上の職業資格試験を開放し、台湾青年の大陸での就職、創業の手段等を増やした。別に、大陸の大学等で学ぶ台湾学生が卒業年度に創業者養成の会に参加し、また大陸の大学等卒業生関連規定に比較して、相応した養成補助金を受けられる。浙江、福建、広東等の場所で特に台湾青年の実習、就職、創業を奨励する政策を実施した。今年から、いくつかの地方で両岸青年の協力発展を主題とする座談会、論壇を相継いで開催し協力を検討する。前後して13の形式の多様な海峡両岸青年の創業基地を設立する。

次に、我々は関連政策措置を引き続き整備し、各地方自身の実情に基づいて正しく処理する態度で拠り所とする産業の特徴と優れた点を後押しし、両岸青年創業協力機構を設立し、台湾青年が大陸で発展するために更によい条件を創るだろう。

深圳衛視記者:お聞きする両岸は台湾の亜投行(AIIB)加入問題について実質的な前進をしたのか?

安峰山:台湾の亜投行加入問題は、数日前両岸首脳が会ったとき、習近平総書記は明確に表明した、我々は真っ先に台湾同胞と大陸発展の好機を分かち合いたい、台湾同胞が「一帯一路」建設に参加することを歓迎する、また台湾が適切な方式で亜投行に加入するのを歓迎する。関連問題の適切な処理をできると信じている。

台湾三立電視台記者:「馬習会」に対して、英国週刊「エコノミスト」のコラムの文で、これは大陸側の主権問題についての譲歩だと指摘した、馬英九は数日前「USA Today」に投書して、相応する見方を提示した、発言人はこれに対して何か論評はあるか?

安峰三:あなたが提示したその文章は、私は聞いたことがない。私が強調したいことは、両岸首脳の会談は両岸関係発展史上一つの里程標の意味をもつ重要な事だということだ。双方は相互尊重と建設的な態度で、両岸関係の平和的発展推進や共同で民族復興に努力するというような主題について率直な意見を交換し、積極的な共通認識を成立させ、両岸関係の歴史的な一ページをめくった。両岸首脳会談の時、双方は関連問題について意見を交換した、習総書記は大陸側の一貫した立場、態度と主張を表明した。習総書記は指摘した、「九二共識」が重要な理由は、それが「一つの中国」の原則を体現して、両岸関係の根本性質をはっきりと定義づけているところにある、それは大陸と台湾が一つの中国に属し、両岸関係は国と国との関係ではない、また「一中一台』ではないと表している。両岸は今なお統一していないけれど、中国の主権と領土の完全性は未だかつて分裂したことはない。両岸は一つの国家に属し、両岸同胞は同じく中華民族に属する、この歴史事実と法的基礎はいまだかつて変わったことはないし、また変えることはできない。

台湾中天電視台記者:数日前東森電視台は外国の会社に売られた、後にこの企業は大陸資本が入っていると伝えられた、国台弁はこれに対して何か論評はあるか?

安峰三:私はあなたが言った状況を承知していない、故に論評できない。

団結報団結網記者:両岸首脳の会談で、習総書記は両岸は史料を共有し、共に史書を書かなければならないと提案した、お聞きする大陸側は更にどんな措置を取るのか? 両岸関係発展に対してどんな意味があるのか?

安峰三:両岸の専門家学者が抗戦関連資料を共有することによって、共同で抗戦の歴史を研究し、この方面での協力を強化することは、我々が歴史の教訓をしっかりと心に刻み、抗戦の成果を守り、抗戦精神を発揚し、共同で両岸関係の平和的発展と中華民族の偉大な復興を追求するのに役に立つ。

各位の今日の発布会への参加に感謝する、謝謝みなさん、次回また会いましょう。

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