国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2015-12-16)(全文)

中共中央台湾工作办公室、国务院台湾事务办公室の定例記者発表
http://www.gwytb.gov.cn/xwfbh/201512/t20151216_11260237.htm

注意! 中国共産党は中国と台湾がそれぞれ別の国だと思わせないため台湾を「台湾地区」と言って国家扱いしなかったり中国を台湾に対する本土という意味で「大陸」と(これは国民党も同じ)表現しますがここでは原文どおり「両岸」や「大陸」などの表現を使っています。またこの記者会見では中国寄りの質問しかでません。

 
11月25日午前10時、国台弁(国務院台湾事務弁公室)は新聞発布庁で定例新聞発布会を挙行した。発言人馬暁光は最初台湾居民が大陸での個人経営企業体の申請設立を拡大開放する政策措置を発表し、その後最近の両岸の注目の問題について記者の質問に回答した。

馬暁光:記者友人各位、みなさんおはようございます! 今日の発布会は私が主催します。まず皆さんに良い政策措置を発表します。

2016年1月1日より、大陸の関連部門は台湾居民が大陸で申請設立する個人経営企業体の業種分野、地域範囲と経営条件を更に拡大と緩和をする。

2011年末、我々はまず台湾同胞に大陸発展の好機を分かち合わせたいという真心からの願いに基づき、第一弾として台湾居民が、北京、上海等の9つの省市、及び大陸で設立した海峡両岸農業協力試験区と台湾農民創業園で、個人経営企業体を申請設立することを認める。2015年11月末までで、台湾居民は大陸で既に3500以上の個人経営企業体をを設立している。現在個人経営企業体の経営状況は良好で、その中の多くは既に大きく発展している。
那些被高家送去中國的台灣農產品種 PTT

四年来、大陸経済社会の不断の発展に連れて、両岸の経済等各分野の交流協力は引き続き拡大深化し、広大な台湾同胞特に台湾青年朋友の大陸に来て発展の好機を求める願望はどんどん大きくなっている。国務院台弁、国家工商総局会は関係部門との真剣な調査研究を経て、台湾居民が大陸で個人経営企業体を申請設立する場合の認可を更に拡大すると決定した、関連政策文書は昨日(12月15日)正式に印刷配布された。

今回実施される政策は過去と比べて、3つの主要な特徴がある、一つは開放分野が、小売業と飲食業の二種類から、公告、梱包流通、服飾、家庭用品卸売、文具用品卸売等の24項目に拡大される。二つ目は、開放地域が、第一弾の9つの省市を基にして新たに17箇所の省、自治区、直轄市を増やして26箇所に増やす。3つ目は経営条件、従業人員が十人を越えてはいけないと営業面積が500㎡を越えてはいけないという制限を取り消す。

この新しく実施される政策措置は台湾の末端民衆のために、特に台湾青年朋友のために更に多くの創業機会と発展空間を提供すると信じている。

以下皆さんの質問を受け付ける。

新華社記者:この前開催された両岸首脳の会談で、双方がホットラインを設置する共通認識が成立した、お聞きする現在の進展状況は?

馬暁光:最近開催された両岸首脳会談中、双方は両岸ホットラインを設立し、且つまず双方の両岸事務主管部門責任者の間で開通させることに同意した。両岸のホットライン設立は、双方の交流対話強化、政治家の相互信頼増進、平等協議と積極的な研究討論を通して、両岸間に存在する各種の難題を解決するのに役立つ。同時に、双方の矛盾と違いを制御し、適時に意思疎通をし、誤判断を避け、緊急問題を処理するのに役立つ。国台弁と陸委会は積極的に関連の具体的処置について、しっかりと意思疎通話し合いを行う、確定すれば、我々はすぐに皆さんに発表する。

中央電視台記者:報道によると、アメリカ側は10億ドルの対台湾への武器売却を宣言する、お聞きするこれに対して何か論評は有るか?

馬暁光:外交部が昨日我々の厳正な立場を表明した。我々はいかなる国家がいかなる形式或いは口実で台湾へ武器、装備品或いは技術を輸出することに断固反対する、この立場は一貫して明確でありまた揺るぎない。各国は、「台独」に反対し、「九二共識」を堅持し、両岸関係の平和的発展を推進することが台湾海峡の平和と安定を根本的に保証すると認識しなければならない。同時に、我々は台湾側が両岸関係の平和的発展の得がたい良好な局面を大切にし、両岸関係改善と発展に利することを多くなすよう希望する。

福建海峡導報記者:報道によると、台湾ファウンドリのトップ企業台積電が大陸で工場建設に投資する計画が、関心を集めた、お聞きする大陸はこれに対してどんな態度をとるか?
擔心兩岸關係生變台積電決赴南京設晶圓廠 明鏡網

馬暁光:大陸の経済発展に連れて、人民の生活水準は順調に高まってきた、大陸は既に世界最大で増加が最も速い集積回路市場になった。2013と2014年、各年の輸入額は2千億ドルを超えた。三星、インテル等の国際的に有名な企業は既に大陸で工場建設投資していることは、大陸の集積回路産業が巨大な発展潜在力と市場空間を持っていることを十分に説明している。台湾の集積回路企業が大陸に来て投資することについて、我々は当然積極的に歓迎する態度で、台湾企業が大陸発展の好機を分かち合い、互恵関係で共存共栄を実現することを希望する。

央視海峡両岸記者:報道によると台湾観光業界は大陸が台湾への個人旅行許可都市を増加させるよう希望している、台湾主管部門は、来年選挙後情勢を見てこれについて両岸の協議を進めると表明した、お聞きする大陸側はこれに対してどんな態度をとるか?

馬暁光:大陸居民の台湾への個人観光旅行は2011年6月に始まって以来、既に北京、上海等47ヶ所の都市でこの業務を開放している、2015年9月までで、累計延べ291.78万人に達し、速い発展の態勢を保っており、両岸民衆の交流往来が促進され、広く歓迎されている。我々は台湾へ行く個人観光客が健全に秩序良く発展することを希望している。次の段階は両岸関係の情勢と両岸観光市場の需給等の状況によって、情勢を見ながら関連事項を処理するだろう。

福建海峡衛視記者:第一の質問、最近民進党内のある人が再度「凍独*」を主張した、発言人にお聞きする、民進党がもし「凍独」をしたら、蔡英文の「現状維持」はもはやただの空事ではないとするかどうか? 第二の質問、世界インターネット大会**が今日開幕した、台湾の郭台銘等が招きに応じて参加する。両岸の未来はインターネット面でどのような協力発展する空間があるか?
*)兩岸/陳昭南:我們為何提出“凍獨案”中央日報網路報 中央社ではない。
**)世界インターネット大会に習近平主席が出席へ http://j.people.com.cn/n/2015/1211/c95961-8989186.html

馬暁光:第一の質問、「台独」に活路はない、人心も得られない。民進党人士が「台独」党綱領を放棄する方向への言行にどう向き合うかについて、我々はいつも前向きの態度を持っている(我们都持正面态度)。第二の質問、今現在、浙江省烏鎮で第二回世界インターネット大会が開かれている。大会の重要な構成部分として、今日午後第一回海峡両岸と香港、澳門インターネット発展論壇が開催される。両岸の四つの地方から来た400余名のベテランのメディア関係者、専門の学者と産業界の人間が一緒に電子商務の発展と協力、メディアの融合と転換等々の議題を研究討論する。我々は両岸が手を携え大いに発展強化できることを希望し、両岸メディアが積極的に新しいメディアの発展趨勢を引っ張ることができ、両岸同胞の意思疎通理解を増進し、両岸同胞の感情を融合させる面において、引き続き積極的な働きを発揮し、社会的責任を善く尽くすよう希望する。同時に我々は両岸の文化界とメディア界が手を携え中華文化の特色を備えた新型メディア産業を作り、共同で中華文化を宣揚し、共同で世界的競争と挑戦に対応するよう希望する。

台湾三立電視台記者:台積電は南京での工場建設を確定した、大陸側はいくつか優遇措置を提供するという、具体的に優遇措置を説明できるか? 第二の質問、今日あるメディアが報道で、洪秀柱が将来北京訪問をする可能性がある、そして習総書記と会うかもしれないと言った、洪秀柱は既にこのニュースを否定した、国台弁はこのニュースに対して何か答えることはあるか?

馬暁光:第一の質問、台湾資本を含む域外企業(境外企业*)が大陸に来て投資することが、ますます重要視されてきていることは大陸市場の好機だ。我々の企業投資に対する関連政策は開放的で、また公開されている。関連部門と地方は法律にのっとり関連サービス作業をするだろう。第二の質問、私が知る範囲では、中国国民党元副主席洪秀柱女士は海峡両岸婚姻家庭協会の招きに応じて、近日大陸に来て当協会主催の活動に参加するだろう、また崑山媽祖の遶境**活動に出席する。我々の台湾選挙に介入しない立場と態度は一貫している。
*)wikipediaの中華人民共和國被封鎖網站清單の例では、境内は中国本土、境外は香港、澳門、台湾になっている。国内外という言葉を避けているようだ。
**)神輿のねり歩きという雰囲気のようだ。ビデオは第二回両岸媽祖巡安遶境



福建厦門衛視記者:福建黄岐から馬祖まで「小三通」航路が開通する、関連状況を披露してください。

馬暁光:福建黄岐と馬祖は海で隔てられてはいるが、双方の民間の往来は非常に活発で、馬祖民衆は黄岐往復の海上旅客航路開通に対してずっと切迫した必要性があった。両岸の関係部門の共同の努力によって、黄岐ー馬祖航路は近日開通し、福州周辺と馬祖の人員往来を便利にする。謝謝。

中国国際広播電台記者:台湾の2015を代表する漢字の投票結果が数日前公表され、「換」の字が今年の漢字になったこれについてどう見ますか?

馬暁光:我々は、これは聯合報によって主催される、台湾島内の出来事に対しての年度漢字の評価選出だということに、留意している。当然、台湾内部の事柄に対して、我々は論評しない。我々が強調しておかなければいけないのは、両岸関係の平和的発展の情勢は交換不可能で、両岸関係の平和的発展の共通の政治的基礎は交換不可能で、両岸が互恵共存共栄を共同で追求することは交換不可能で、両岸が手を携え中華民族の偉大な復興を実現するという広大な目標もまた交換することは不可能だ(我们要强调的是,两岸关系和平发展的局面不能换,两岸关系和平发展的共同政治基础不能换,两岸互利双赢的共同追求不能换,两岸同胞携手实现中华民族伟大复兴的宏伟目标也不能换)。

福建東南衛視記者:第一の質問、馬英九一行は元々12月12日に太平島に視察に行く予定だった、しかし後にその他の人が行くように変わった、これについて論評は? 第二の質問、台湾のメディアの報道によると、大陸の在台学生を台湾健康保険に加入させること及び大陸配偶者が身分証を取得できる年限を短縮する提案が、民進党の妨害にあった、これに対してどういう評価をするか?

馬暁光:第一の質問、南シナ海諸島及びその付近海域は中国固有の領土だ。国家主権と領土の完全性を守り、中華民族全体の利益を守ることは、両岸同胞の共同責任だ。我々のこの態度と立場は極めて明確だ。第二の質問、大陸配偶者と台湾へ行って就学している大陸学生は台湾で長期に渡り不公正な差別待遇を受けている、長年の呼びかけを経て、台湾の有識者と台湾関係部署はこれを重視して既に解決に向けて動き始めている。しかしみなさんご存知のように、民進党、「台連党(台湾団結連盟)」、その他いくつかの「台独」勢力、彼らは一党の私心から、阻止破壊、妨害の限りを尽くし、この問題を長期間解決不能にさせている。一方では民主、人権を標榜しながら、もう一方では同胞の当然享有すべき権益を剥奪する、このようなことはまったくしてはならない自己矛盾の極みだ。それゆえ、民進党が次にどうするか、両岸同胞はみなじっと注目している。

中国日報記者:今週厦門港がまず台湾の車の福建入りの常態化を実現した、主に考慮したことは何か? 現在福建の車が台湾に入ったり或いは両岸車両が相互に相手方のその他の地区に入る事を実現する計画と時間表はありますか?
ビデオは4月に試験的に行った時の様子らしい




馬暁光:福建台湾両地域は歴史或いは現実のどちらから見ても、非常に密接な関係があるので、両地域の交流強化を奨励支持することは、我々の既定の政策だ。現在台湾車が福建に入ることは既に部分的に実現している、次の段階の福建の車両がいつ台湾に行くことができるかは、まだ台湾側の政策を見なければならない。

香港大公報大公網記者:この前ある台湾メディアが、両岸は10月に所謂最初の「スパイ交換」をして、台湾側が釈放した李志豪は香港人だったと報道した、発言人は事実を言ってください。謝謝。

馬暁光:スパイ活動に従事した人員に対して仮釈放を実施したことに関して、11月30日、我が国務院台湾事務弁公室の発言人が既に関連状況を説明した。李志豪の仮釈放については台湾の関係部署が対応する、関連状況は私は把握していない。

台湾旺報記者:第一の質問、今日午後国台弁の張志軍主任が金門県長の陳福海と会う、お聞きする両者はどういう議題に関心があるのか? あるメディアの評論では、今回の会談は金門の選挙情勢を救うためだと言っている、これに対する評価は如何に? 第二の質問、大陸の紫光集団が最近台湾のいくつかの大きな半導体パッケージング・テスティングの株主になると宣言し論争と反対を引き起こした、これに対して何か論評はあるか?
透視北京》連金門都綠化,將是北京難以承受之重? 自由時報
聯發科讓中國紫光集團入股勢在必行 蘋果日報

馬暁光:第一の質問、金門県長陳福海は12月15日から18日まで北京に来て台湾県市経貿交流関係行事に参加する。期間中、張志軍主任は陳福海県長一行と会談し、金門の民生議題関連について、意見交換をする。我々は台湾選挙に介入しない、この立場は一貫しており、周知の事実だ。

第二の質問、紫光が台湾半導体パッケージング・テスティングの株主になる投資計画については、一つの単純な企業の行為にすぎず、政治問題化するべきではない。両岸企業が市場規律に従い自主的協力を繰り広げることは、互恵共存共栄を実現するのに役立つ。私がまた強調して指摘したいことは、20年来の発展の事実が証明したことは、両岸経済協力は優位性の相互補完、互恵互利であり、一方が一方を飲み込んだり、また一方が買収して一方を支配するものではなかった。両岸経済協力が大陸企業発展に対してもたらした利点は明らかですぐに見て取れる、台湾に対してもたらした利点もまたはっきりと数えることができる。例えば台湾が得た巨額の貿易黒字、台湾のGDPが一定の成長を維持していること、台湾企業と産業の転換発展はどれも、大陸がもっとも重要な経済的後背地としての働きを発揮したからだ。両岸経済協力発展の趨勢は遮ることはできない、また人の意志を変えることもできない(也是不以人的意志为转移的)。我々は台湾社会が公正、客観、理性的に経済的観点に立ち返り、両岸産業協力、両岸相互投資等を含む両岸経済協力に対処できるよう希望する(我们希望台湾社会能够公正的、客观的、理性的回归经济面本身,看待包括两岸产业合作、两岸相互投资等在内的两岸经济合作)。そのようにしてはじめて台湾産業の発展に役立ち、台湾経済の発展に役立ち、台湾民衆の福祉に役立つのだ。実践こそが真理を検証する唯一の基準であり、そして時間によって一切を判定されるのだ。

今日の発布会はここで終わる、ご足労いただきありがとうございました。

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