台北ドーム仲裁判断に対する台北市と遠雄グループの反応

台北ドームの工事期間延長に対する仲裁裁判の判断が昨日午後出た。結果は遠雄が主張していた工事延長459日(始めの要求は890日)は認められなかったが110日の延期は認められた。と言っても2014年12月28日から110日の延長が認められたので2015年4月17日までは認められたということのようだ。しかしこの仲裁の判断の解釈は台北市側と遠雄側ではまったく違い、またもや水掛け論となっているようだ。

まず、やや台北市、柯文哲市長側、反国民党側の立場に立った報道
大巨蛋工期展延仲裁出爐 北市府:證明遠雄違約 自由時報
拒公開大巨蛋判決書 北市府批遠雄:別有用心 蘋果日報
台北市の新聞稿

記事から台北市側の立場を要約すると
台北ドーム工期延長仲裁裁判の結果は、遠雄が建設発生土運搬破棄の条件で工期延長459日を主張していたのが最後わずか110日だけの延長が認められた。これに対して台北市政府は昨日夜回答し、仲裁結果の判断は工事完成時期を2014年12月28日から110日の延長を認め2015年4月17日には完成させなければならなかったとした、結果は遠雄の明らかな違約を証明したと言った。台北市はまた、遠雄は始め890日の延長を主張したが、後に459日に変え、仲裁の判断は110日しか認めなかった。明らかに遠雄ドーム会社の要求は裁判で理由なしと判断されたのだ。遠雄ドーム会社の工事進度は非常に遅れ重大な違約となっている、全市民の安全と権益を考慮して、引き続き遠雄と協議して安全性の憂慮を解決する、と言った。また今日は台北市の鄧家基副市長が記者会見を開いた。鄧家基副市長は昨日判断が出たが、双方が違った解釈をしていることに対して、遠雄に昨日の仲裁裁判の判決書を公開するよう呼びかけた。鄧家基副市長は遠雄は仲裁裁判の中で内容について非公開にすることにこだわっていた。しかしその後対外的に一方的に自分の立場を主張している。そうであるならば判決書を公開するよう要求すると言った。鄧家基副市長は判決書の最後の部分には今回の仲裁費用の負担割合が書いてある。遠雄の仲裁費用負担割合は77%だ、77%は遠雄が負担しなければならない絶対的な責任がある、これが判決書第2項の内容だ、と言った。

遠雄側、反柯文哲市長、国民党側に立った報道
遠雄贏了大巨蛋工期仲裁獲展延110天 天下雑誌
議員:大巨蛋訴訟若再輸 柯要負最大政治責任 聯合報
編輯室報告-大巨蛋vs.無賴政府 中時電子報

記事から遠雄の立場を要約すると
遠雄の発言人楊舜欽が言ったのは、仲裁の結果は工期延長を遠雄の責任に帰すべきではないと証明した、台北市は処理しなければならないことや、しなければならないことを未だしていない、これらは批判を受けるべきだ。一般的に工期延長は仲裁裁判に持ち込むべきではない、ただ契約して双方が合意すればそれでいいのだ、しかし柯文哲政府は処理すべきことをせず、故意に引き伸ばし、放りっぱなしにして、遠雄の申請を取り合わず、最後にやっと仲裁を交付された。遠雄はすぐにでも工事を終わらせたいのに、なぜ工期を延長する道理があろう、もし台北市が台北ドーム工事停止を命令しなければ、とっくに工事は終わって、既に試験運用に入っているはずだ。等等。その他台北市長の判断が間違っていた、もし賠償責任が発生すれば巨大なものになり市民の負担になるなどとこれは遠雄ではなく国民党の市議会議員が言っている。

その他の記事
大巨蛋獲展延110天 北市:遠雄仍違約 中央社
大巨蛋仲裁展期110天 柯文哲未再回應 中央社
https://www.ptt.cc/bbs/Gossiping/M.1458784544.A.F8C.html

大巨蛋展延110天 遠雄:勝戰 北市:違約-民視新聞 https://www.youtube.com/watch?v=cj1W37j5VKU


すぐにはなんの反応も示さなかった柯分哲市長は25日になって反応を示した新聞稿から抜き出すと


問:台北ドーム問題で遠雄が工期110日の延長を獲得したことについては?

柯文哲:もし口論を避けたいなら、遠雄に仲裁判断書をネット上に公開するよう呼びかける。仲裁を始めた時、遠雄は非公開を要求した、私は台北市の立場は公開透明だと言っておく、口論を避けたいなら、仲裁判断書をネット上に公開するように、台北市政府は遠雄が勇気を持って判断書をネット上に公表できるよう願っている。



同じく25日に民進党、本省人よりの「自由時報」が中国、国民党寄りの「時報周刊」の記事を要約して載せている。内容はある専門家の意見だ。台北ドームは工事停止を命令した当初は柯文哲市長が優勢だったが、時間が経てば経つほど反って市長はどう解決するか難しくなり遠雄が自然に勝者になる。台北ドームがもし今年解決できなければ柯市長は2年間解決できなかったということになり、来年から始まる次期市長選挙の準備で市長の能力不足を印象づけることになる。当然総統への道は遠くなる。という意見の要約だ。
「只要跟柯P耗下去」 他稱遠雄將成贏家 自由時報
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