李登輝元総統の演説を国民党が批判

李登輝元総統が17日、台北教育大学(台北市)で講演を行い、「私はこれまで台湾独立を主張したことはない。なぜなら、台湾はすでに実質的に独立しているからだ」と語った。
李登輝氏、「台湾はすでに独立」 人々に団結呼びかけ 中央社
これに対して国民党が批判をした。
李元総統の「台湾は中国に隷属しない」発言 国民党が不快感表明 中央社
国民党の新聞稿から


自己矛盾、アイデンティティーの混乱を譴責する
新聞稿 中國國民黨文化傳播委員會 105.06.18

ずっと日本人であることを誉れとし、日本の宣伝のために力を振り絞る李登輝は、日本のために釣魚台(尖閣諸島)を売り渡す言論に続き、また再度矛盾錯乱した外来政権説を喧伝し、日本が到るところへ侵略した行為を「天下為家」と美化したがっている。国民党文伝会主委周志偉は指摘する、李登輝が真に考えているのは、実際自分の指導の下、蔡英文の「現状維持説」を確実なものにしたいのだ、表面的には「台湾は中国に隷属しない」と言っているが、陰ではほんとうは「台湾は日本のものだ」と言いたいのかもしれない。

周志偉は強調する、中華民国は民国元年より、すなわち西暦1912年創建より、領土はもともとの大陸から1945年のカイロ宣言、ポツダム宣言、日本の降伏文書に基づく台湾、澎湖と東北三省までをいう。1949年両岸が別れて統治してから今に至るまで、統治権は台湾澎湖金門馬祖に限定されているが、しかし国家の属性は変更されていない、中華民国は終始民主法治を追求する現代化国家だ。使用する言語文字、冠婚葬祭、生活文化伝承、どれも中華文化を最深層の基礎的要素としている*。少数の過激な人間が中国文化の要素を全体的に否定する以外は、絶対多数の台湾人は内心皆中華文化体系を自分の文化と認めている。陳水扁が大陸にルーツを訪ねて行ったように、蔡英文総統もまた2013年、金門に行き蔡氏の一族の行事に参加した、金門の蔡氏一族はどこから来たのか? 当然中国大陸より来たのだ、屏東枋山(注、蔡英文主席の本籍地)ではない。
*)台湾の人は中国文化の上にオランダ、特に日本の影響などを受けた台湾人だと考える人が多くなっているのであまり説得力のある論理ではないかもしれない。蔡英文主席は台湾原住民の先祖もいる。

周志偉は表明する、李登輝言うところの現状は完全に現実と一致しない、意味の上で曖昧模糊なだけでなく、なおかつ自己矛盾している、更に憲法の条文に抵触している。まず、台湾が中華民国に帰属しているのは厳粛な歴史発展の事実であり、無数の人の犠牲と引き換えで手に入れたものだ。しかし李登輝は現在ただ口先を動かすだけで、この事実を否認したがっている。つまるところ、日本人として、日本が敗戦国である事実を承認したがらず、話術を用いて事実を混乱させようと企んでいるにすぎないのだ。

李登輝は彼が当時自分で制定した国家統一綱領を否認し*、当時の九二共識を否認した**。しかし国民党は李登輝の現在の言い方をまったく受け入れることは出来ない。なぜなら国民党は九二共識を堅持することでのみ、両岸の大切な平和と発展の時を勝ち取ることができると固く信じているからだ。李登輝の自己矛盾、アイデンティティーの混乱した否定論は、1999年及び陳水扁執政時期の両岸の間の緊張対立の再現の可能性がある、これは台湾の発展に対して絶対にいいことではない。これにより国民党は李登輝の言い方に断固反対する、またこの種の自己矛盾、アイデンティティーの混乱した言い方を強烈に譴責しなければならない。
*)李登輝氏が語る新時代の台湾人とは iRONNAより
そこで私は一計を案じ、国家統一綱領を制定して、中国の民主化、自由化、所得配分の公平化が実現された際には、統一の話し合いを始めるという厳格な規定を設けました。私は、中国が自由化・民主化されるような日は半永久的に来ないと思っていましたし、仮にそうなった場合にはその時にお互い再び話しあえばよいと考えたのでした。ただ、国家統一綱領をを作ったおかげで、それまで私に猜疑心のあった有力者たちも、安心して総統の私を支持してくれるようになったのです。
**) 産経報道に疑問「『92年コンセンサス』は台湾と中国が合意したもの」日本李登輝友の会

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