国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2016-6-29)(全文)

国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2016-6-29)
http://www.gwytb.gov.cn/xwfbh/201606/t20160629_11495077.htm
注意! 中国共産党は中国と台湾が実質的にそれぞれ別の国になっていることを否定するため台湾(中華民国)を「台湾地区」「台湾島」等と言って国家扱いしなかったり、台湾に関係する単語に「」をつけたり、中国を台湾に対する本土という意味で「大陸」(これは国民党も同じ)等と表現します*がここでは原文どおりの表現を使っています。またこの記者会見のテキストでは中国寄りの質問しか掲載されていません。また中国共産党と国民党が主張する「九二共識」は李登輝元総統ら当時の関係者はでっち上げだと否定しています。産経報道に疑問「『92年コンセンサス』は台湾と中国が合意したもの」 日本李登輝友の会
*)http://www.takefoto.cn/viewnews-679682.html


6月29日午前10時、国台弁(国務院台湾事務弁公室)は定例新聞発布会を挙行した。発言人安峰山は最近の両岸の注目の問題について記者の質問に回答した。

新華社:発言人が6月25日の質問への回答で「両岸連絡交流メカニズムは既に停止した」と表明したことに、我々は留意している、発言人に説明していただきたいこの状況をもたらした原因は何か?

安峰山:「両岸連絡交流メカニズム」は国台弁と台湾側の陸委会が打ち立てた常態化された連絡交流メカニズム、海協会と台湾海基会が打ち立てた協議・交渉メカニズムを指して言っているのだ。

周知のように、2008年以来、両岸関係の平和的発展が上げた実り豊かな成果は天から降ってきたものではない、国台弁と陸委会の連絡交流メカニズム、海協会と海基会の協議・交渉メカニズムはすべて双方が「九二共識」を堅持する政治的基礎の上に打ち建てられている。

ここで私は皆さんにいくつか具体的状況を紹介したい。2008年5月26日、海基会は海協会に向かって手紙を送り、「贵我両会が『九二共識』の基礎の上に、できるだけ速やかに制度化協議を回復するよう希望する」と表明し、手紙を受け取った後、5月29日、海協会は海基会に返信し、「我が会は貴会の手紙のできるだけ速やかに『九二共識』の基礎の上に領海の連絡往来と協議・交渉を回復するという意見に同意する」と表明した。双方の往復書簡、白紙の上に書かれた黒字という明らかな証拠は、今もなおこの目にありありと浮かぶ。まさしくこのような基礎の上に、6月12日双方は中断が十年近くになろうとしていた両会の話し合いを回復することによって、初めて両会の8年来の11回の話し合いと23の協定が有るのだ。

2014年2月、国台弁と陸委会責任者は南京で会い、「九二共識」の政治的基礎の上に両部門の常態化された連絡交流メカニズムを打ち立てることを決定した。この基礎がなければ、このメカニズムは打ち立てることは不可能だった。たとえ打ち立てたとしても、もし基礎が破壊されれば、このメカニズムも崩れ去ってしまう。陸委会が2月11日発表した新聞稿でも明確に表示している、「陸委会は強調する、『九二共識』は両岸の制度化協議及び相互往来の鍵となる核心だ」と。この後両部門の責任者は何度も会談相互訪問し、双方は「九二共識」は両岸関係を継続推進する政治的基礎だと強調した。

これらの事実は「九二共識」が両岸関係の平和的発展の共通の政治的基礎であり、また両岸制度化連絡メカニズムを打ち立てることができた基礎と前提だと説明するのに十分だ。私が強調したいのは、大陸側のこの基礎の上に両岸制度化交流を推進し、両岸関係の平和的発展を維持する立場はずっと変わっておらず、態度は終始一貫している。この局面を変えたのは台湾側だ。台湾の新政権は今までまだ「九二共識」を承認しその核心の意味を認めておらず、両岸相互交流の政治的基礎を動揺させ国台弁と陸委会の連絡交流メカニズム、海協会と海基会の交渉・協議メカニズムの停止を招いた責任は完全に台湾側にある。人々は問わざるを得ない、台湾側はなぜ2008年以来の両岸関係の平和的発展の現状を変えたいのか? その目的はどこにあるのか?

厦門衛視記者:今年の5月20日前後、台湾側は何度も、1992年両岸両会交流協議が達成した若干の共通認知と諒解の歴史事実を尊重する、この歴史事実の重点は「共通点を求め、相違点は保留する」というものだ。この種の説明に対して、大陸側はなぜ受け入れることができないのか?

安峰山:台湾側が両岸同胞が最も関心を持つ両岸関係の性質というこの根本問題の上で終始曖昧な態度を取り、「九二共識」とその核心の意味を明確に承認していない。台湾側は、1992年両岸両会交流協議が達成した若干の共通の認知と諒解を尊重するというが、所謂「共通の認知」とは結局どんな内容を指しているのか? 所謂この歴史事実の重点は共通点を求め相違点を保留するという、「共通点」とは何か? 台湾側はこれらをはっきりと説明し、明白にしなければならない。両岸関係の根本性質に対して、両岸関係の発展の基礎に対して明確に、正確に説明することのみが、両岸の制度化交流を継続できる。

中新社記者:報道によると、米国在台湾協会主席 Raymond F. Burghardt は、大陸の台湾側との交流意思疎通中止或いは暫時停止を決定した一件は「不幸」なことだと表明した、彼はまた辜振甫が言った「九二諒解」に言及し、「九二諒解」かまたは「九二共識」のどちらの言い方かを用いたか考えることは、両岸が解決するべき問題だと言った*、お聞きするこれに対して何か論評はあるか?
*)VOAが数日前、米国在台湾協会主席 Raymond F. Burghardt のインタビューを流し、2000年以前には九二共識などという言い方はしなかった、蘇起が発明した言葉だ、また辜振甫は、九二諒解(1992 understanding)と言った事はあるが九二共識とは言わなかったと言った。
https://www.youtube.com/watch?v=avmZROkjwLk
薄︰只聽過「九二諒解」陸學者︰薄是在兩岸搞破壞 中時電子報
美稱「九二諒解」張小月:政府尊重九二歷史事實 自由時報

安峰山:「九二共識」は1992年海協会と台湾海基会が如何に「海峡両岸がどちらも一つの中国の原則を堅持するか」を説明するかについて成立させた共通認識だ。海基会の説明は「海峡両岸が共同で国家統一を努力追求する過程の中で、双方は共に一つの中国の原則を堅持するけれども、しかし一つの中国の含意は各々違うと認知する」で、海協会の説明は「海峡両岸はどちらも一つの中国の原則を堅持し、国家統一を追求努力する、しかし海峡両岸の事務的な協議においては、一つの中国の政治的含意には触れない」だ。これによってわかるのは、当時双方はどちらも「海峡両岸はどちらも一つの中国の原則を堅持する」という態度を表明した。この基本事実と全部の過程は十分はっきりし、疑いの余地がない。

まさしく92年に成立させた共通認識の事実があるからこそ、1993年の汪辜会談がある。みなさんは当時の海基会出版の「汪辜会談紀要」を調べてみるとよい。2000年以後、辜振甫先生は何度も「九二共識」の歴史的意義を重視しなければと表明している。これもいかなる人も否定歪曲できない歴史事実だ。

台湾東森電視台:私は二つの質問がある、第一は「九二共識」の質問、台湾側の新政府は海基会が新任の理事会に変わった後を機会に、海基会によって「九二共識」を承認させ、大陸側と意思疎通を希望するかもしれない、お聞きする大陸側は受け入れるか? 第二の質問、お教えいただきたいんですが、蔡英文はパナマの行事で英文で「President of Taiwan(ROC)」と署名した、この問題に対して、台湾側の一部の人は「法理台独(事実上の独立ではなく、名実ともに独立する)」のやり方と考える、大陸側はどう見るか?

安峰山:あなたの第一の質問、海基会董事長人選の問題に関しては、私は前回の発布会で既に回答した。我々の「九二共識」の基礎の上に両岸の交渉・協議を進めるという主張は変わっていない。両会協議と連絡メカニズムが連携維持できるか否かの鍵は、海基会側が権限を授けられ、海協会に対して「九二共識」この一つの中国の原則を体現する政治的基礎を堅持することを確認することができるかどうかにある。

あなたの第二の質問、我々は一貫して一つの中国の原則で台湾の対外交流問題に対応し、いかなる国際的に「二つの中国」「一中一台」「台湾独立」の行為を作り出す企みに断固反対する。

中国国際広播電台記者:今発言人は「両岸連絡交流メカニズムは既に停止した」と言った、そうすると、台北、上海二都論壇と今年の国共論壇は影響を受けるか? いつ開催されるか?

安峰山:両岸関係の平和的発展の政治的基礎と良好な情勢は大切にし守られるべきだ。あなたが提起した滬台論壇に関しては、上海市と台北市側で意思疎通がされるはずだ。国共交流プラットホーム運用に関しては、双方がずっと前向きに意思疎通を進めている。

台湾「旺報」記者:海協会と海基会連携メカニズムは既に停止した、しかし両岸「小両会」、海旅会と台旅会の交流はまだ観察する必要がある、8月中に花蓮で開催される観光論壇に大陸海旅会は人を派遣して参加するか?

安峰山:我々は既に何度も話した、2008年以来両岸関係の平和的発展が豊穣な成果を上げることができた所以は、すべて双方が「九二共識」を堅持するこの基礎の上によって得られたのだ。一つの中国の原則を体現する政治的基礎を確認することによってのみ、両岸の制度化された往来の成果は確保され影響を受けないでいられるのだ。我々はまた両岸民衆の交流往来の権益を維持し、両岸同胞の幸せを増進し、両岸関係の平和的発展を守るよう継続努力する。あなたが聞いた具体的問題に関しては、観光主管部門に諮問する。

台湾TVBS記者質問:さきほどあった質問の続きで、国台弁は冒頭で両岸交流メカニズムは停止したと確認した、しかし何日か前陸委会は、双方は共同で犯罪を取り締まる上で対話の門を開けておくとができるよう希望し、政治的要素で両岸の共同犯罪取り締まり協力を阻害すべきではないと表明した、お聞きする発言人はこれに対して何か答えることはあるか?

安峰山:両岸連絡交流メカニズムの問題に関しては、私は既にはっきりと回答した。両岸共同犯罪取り締まり協力に関しては、24日カンボジアが大陸に両岸の振り込め詐欺犯を送り返した問題について、大陸公安部門は既に新聞稿を出し、国台弁発言人もこれについて態度表明をした。

広東深セン衛視記者:第一の質問、蔡英文が就任して一ヶ月あまりの実績に対して、島内のある学者が分析して、蔡英文の対外政策は「屈辱カード」を切り、対国内政策は「台独」の内政の実行だ、蔡の両岸政策は「反中」で「緩独」だと分析した、お聞きするこれに対してどう論評するか? 第二の質問、6月25日日本の沖縄の一公園内に所謂「台湾の塔」記念碑を建立し、第二次世界大戦期間に日本軍に参加した台湾人を記念した、蔡英文は特にこの碑の題字を書き、台湾の何人かの政治家もその日やって来た、お聞きするこれに対して何か論評はあるか?
台湾出身戦没者まつる慰霊碑、沖縄に建立 議員「歴史の痛みを反省」中央社
因為「國民黨不願意」!沖繩「台灣之塔」揭碑慰台靈,蔡總統落款 民報
「KMT不願做」苦等70年 台灣塔在沖繩落成 蘋果日報

安峰山:あなたの第一の質問、両岸の制度化された往来メカニズムと両岸関係の平和的発展の成果を確保したければ、一つの中国の原則を体現した政治的基礎を確認しなければならない、この本質的な問題の上で、表裏のあるやり方を利用し或いは言語や文字の上で曖昧な態度を採ることは、どれであろうと何の足しにもならないのだ。

あなたの第二の質問、国際社会には第二次世界大戦のあの歴史に対して既に明確な結論がある。台湾民衆もまた当時の日本軍国主義侵略戦争の被害者だ。

台湾中央電視台記者:何日か前台湾側のある人が国共の間で先に平和協定に調印するよう希望すると言った、これについてできるかどうか知らないか?
張亞中:小英「搞不定」 國共先簽 中時電子報

安峰山:2005年以来国共両党は「九二共識」を堅持し、「台独」に反対する共通の政治的基礎の上に、両岸同胞と一緒に両岸関係の平和的発展の斬新な情勢を切り開き、両岸関係が一連の重要な成果を上げるのを推進してきた。両岸の間に長期的に存在する政治的差異の問題に対しては、我々は既に何度も明確に表明してきた、一つの中国の原則の基礎の上に台湾側と協議を進め解決のやり方を探したい。

中国日報記者:この前あるメディアが報道して、蔡英文がパナマを訪問している時、パナマ大統領バレーラ先生がFacebook上で台湾を「China(taiwan)」と書いた、後に修正され、「Republic of China(taiwan)」となった、お聞きするこのことを知っているか? 大陸側はこれに対して何か応えることはあるか?

安峰山:大陸側はずっと一つの中国の原則に基づき台湾の対外交流問題を処理してきた。我々はいかなる勢力であっても国際的に「台独」分裂活動を行い、或いは「二つの中国」「一中一台」を行うことに断固反対する。

香港中評社記者:台湾立法機構が何日か前「台湾地区と大陸地区人民関係条例」等の修正草案を調整審議し、民進党修正動議版本を初回の審議で通過させた。大陸配偶者が身分証を取得する年限はなお六年を維持し変えず、また「国民権利義務基本常識」を備える必要を追加した、これに対してあなたはどう見るか?

安峰山:大陸配偶者は台湾で差別的待遇に遭っており、合法権益は保障されず、長期にわたって解決されていない、その障碍はどこにあるのか、このことを通して、皆さんが更にはっきりと見て取れたと信じる。この種のやり方は人心を得ることはできない。

環球網記者:現在台湾では誰が海基会のトップになるかの話題が絶えない、王金平、宋楚瑜、許信良等が前後して名前が出ている。ある情報では「王金平は北京のブラックリストに入っている」という、これに対しての論評はあるか? 大陸側は民進党政権下での台湾海基会の求められる役割は何だと見ているか?

安峰山:具体的人選については私は論評しない。もし両岸の制度化された往来の成果を確保したいなら、海基会は海協会に向かって「九二共識」この一つの中国の原則を体現する政治的基礎を堅持することを確認する権限を与えられる必要がある。

炎天の夏になり、みなさんが夏を気持よく過ごせるよう祈る、次回また会いましょう。

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