2016世界都市サミットでの柯文哲台北市長の演説

2016年07月10日からシンガポールで第五回世界都市サミットが開催される。世大運維安 柯文哲向城市高峰會取經 中央社その中の第7回市長論壇に参加した柯文哲台北市長の演説が新聞稿に掲載してある。


「Innovative Governance in Taipei」柯文哲市長が2016世界都市サミットに出席し演説した全文
發布機關:臺北市政府秘書處
發布科室:媒體事務組
發布日期:2016/7/10

来賓各位の皆様こんにちは、今日このような機会を皆さんと持てて嬉しく思います、台湾の2014年の市長選挙で57%の選挙民が私を台北市の初めての無党派市長に選んだ。各位は皆各都市の市長だ、私は私が選挙に勝利した要因を皆さんに紹介したい。選挙民が私に投票したのは私が良かったためではない、それは彼らが絶望していたからだ。

人々が絶望を感じていたのは、ずっと台湾の政治家が同じようなものだったからだ。どの政党を代表しているかにかかわらず、彼らの選挙民に与える空虚な公約はどれも同じだった。その選挙において私は比較的違った候補者だった、私の前半生は外科医だった、私は政治素人だったのだ。選挙民がもし私を選べば、明らかにやや冒険しすぎだった、しかし人々は私に投資することを望み、私に機会を与えた。またこれにより私は自分を「政治創投」とみなした(原文は我將自己視為「政治創投」)、これはまた大会のテーマ「創新(innovation)」だ。

初めての無党派市長として、私は政党に左右されず、短期的な政治的利益を追求せず、私は更に人々が普遍的価値、例えば、人権、正義、民主、弱者への思いやりと持続可能な開発(永續發展)に関心を持つよう希望した。こうして私は台北市長の長期ビジョンの市政政策を計画できた。その中の一つの長期ビジョンは台北を最も革新的で進歩的でまた開放的な華人社会にするというものだ。

このようなビジョンはどう達成するか? 市政府はどんな役割を果たすべきか?

私は、政府は軽率に産業発展の方向を計画するべきでなく、完全な基礎建設と明確な法令環境を創りだすことに力を尽くし、民間に主体的に発展方向を決定させるようにするべきだと考える。なぜ私はこのように言うのか? それは歴史が私達に告げるためだ、政府が産業発展を推進しようとする時、いつもその反対になる。なぜそのようになるのか? それは人々だけが自分の必要とする製品とサービスをはっきりとわかっているからだ。

iPhoneが世に出てからまだわずか9年だが、あなたはそれのない世界がどうなるか想像できますか?(您能想像沒有它的世界會變成什麼樣嗎?) それは既に世界を変えた、そしてそれは政府が計画して出したものではない。

これにより私は5年あるいは10年の計画を立てるより更に重要なのは、前向きなイノベーション文化と精神を育成することだと考える。政府を臨機応変なプラットフォームにできるはずだ(政府應該是能夠適時而變的平臺)。

「姿勢(態度)」は巨大な変化をもたらすことができる、しかし多くの台湾の政治家はイノベーションに順応できない。彼らは危険度を計算してただ安全カードだけを切りたがる。もしある投資が85%の成功率でも、彼らは行わない、彼らは15%の失敗率の方だけ気にするためだ。私は政治素人かもしれない、がそれゆえそのような事は私には適用されないようだ(也許我是個政治素人,所以這一套好像不適用在我身上)。

2016年2月、私は一日双塔に挑戦した。早朝5時台湾最北端の富貴灯台から自転車に乗り、28時間、520キロを経て、私は最南端猫鼻頭灯台に到着した。多くの人が私にどうやってやり遂げたのかと問う、私は既に覚えていないが、私はただ第一歩を踏み出した事だけ覚えている、がそれでいいのだ。

このような挑戦を台湾の人々は目の当たりにした、もし57歳の私にできたのなら、彼らもまたできる。心身の準備を整えさえすれば、やれるんだ(只要身心準備好,就去做吧)。当然彼らは失敗するかもしれない、しかし失敗は何でもない、最も重要なのは、第一歩を踏み出すことだ。

これが私が考える台北の創造的文化だ、それゆえ私はまず自分がやった。旧習を打破し、新文化を創造することは困難でまた多くの時間を費やす必要がある、私の任期中には実現不可能かもしれない、しかし私は改変の第一歩となることを希望する。

市政府が人々に夢を追いかけさせるその一つの方法は失敗のコストをできるだけ小さくするというものだ。無料あるいは無料に近いインターネットの基盤の提供を利用して、台北市は台北をモノのインターネット(IoT)の実験場にする。台北市政府は今IBMとGemtakと協力して長距離、低周波数のLoRa実験ネットワーク(LoRa實驗平臺)を作っている。現在オランダ、英国とフランスでは行われている。我々はアジアで試し始めた少数の都市の一つだ。

試験的なプラットホームを利用し、規模の大小を問わず、台湾の開発業者はみな無料の台北市全体で新開発のIoTサービスをテストできる。ソフト、ハード開発業者を問わず自家製のサービスと製品をテストできる。私は世界的な行事の上で、例えば2017台北ユニバーシアードと世界情報科学技術大会(World Congress on Information Technology, WCIT)で開発に成功した製品を目撃できる事を期待する。

今日の参加者の中に二人の旧友がいる、ソウル市の朴元淳市長とウェリントン市のセリア市長だ。セリア市長は去年2月台北を訪問してもらい、私達は愉快な交流をした。私はまたウェリントン市が「台北日」を開催することに感謝する、この機会を借りて台北市とウェリントン市の友好を示したい。私が去年姉妹都市のソウルを訪問した時、朴市長は熱心に接待してもらい、私はソウル市の発展を印象深く感じた。

私は二人の市長から多くを学んだ、彼らは都市を国家を発展に導く良い手本にしてみせた。私は謙虚な態度でこの大会に参加し、各位の経験をできるだけ吸収でき、また学んだことを台北に持ち帰り、更に台北市のイノベーティブな環境(創新創業環境)を推し進められるよう希望している。

我々は将来を予測しがたい、しかし未来は人類が創るものだ。過去を顧みれば、人々は絶えず発明を創造し、自由、人権、持続可能な開発(永續發展)と法治等の各種分野もまた不断に進歩した。成功か失敗か、早々に断言してはいけない、それは時が決めるものだからだ。一年、十年、一世紀、或いは百年の単位で一つのことを見れば、違う評価がある。しかし私は思う、最も重要な事は第一歩を踏み出すことだ。

謝謝。


參訪智慧城市虛擬平台 柯:可應用市政-民視新聞 https://www.youtube.com/watch?v=nH8TWTdGqCA

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