柯文哲台北市長が講演で台湾の歴史から今の台湾を語る

台北市の新聞稿から


「皇民化から二二八まで」検討会に出席 柯文哲:許容と過程を遵守する正義を通して台湾内部の分裂を減少させる
發布機關:臺北市政府秘書處
發布科室:媒體事務組
發布日期:2016/9/10

過去この11年を台湾400年の歴史の中においてどう見るか、台北市長柯文10日午前台湾師範大学で開催された「台湾の凄愴の時代ー皇民化から二二八まで」検討会に出席し、彼個人の見方を披露した。柯文哲は再度強調した、「台湾は違う過去があるが、最後は共通の未来に歩いて行かなければならない、許容(原文は容忍)と過程を遵守する正義の中で、台湾が内部の分裂を減少させ引き続き前進できるよう希望する」

柯文哲は講演の最後で、今週市政府は蕭曉玲教師の案件*を処理すると言及した、この案件は国家が暴力を用いて気に入らない人間に対応したと見ることができる、それゆえ彼は手続きの正義を強調した、各人は自分の考え方と情緒がある、しかし違う意見の人を許容しようと試みてみなければならない、許容は自分が自分に要求する、これは倫理のレベル、しかし手続きを順守する正義は法治のレベルだ、台湾は一つの新時代に入らなければならない、許容と手続きを堅持する正義を学ばなければならない。
*)当時の国民党の台北市長がそれまでの各学校で教科書を採用する方針を変えて、市で一括採用しようとした。それに反対した中学教師の蕭曉玲が裁判所に訴えた結果、教師をクビになった事件。

柯文哲は冒頭でまず一つの問題を投げ出した
「1936年から1947年の11年間、もし陳水扁、馬英九、小英政府のこの11年を台湾400年の歴史の中においてみたら、みなさんはどんな考え方が有るか?」

「俗に言う国姓爺の鄭成功、私は曾て鄭成功をgoogle検索してみた、結果二つの絵が出てきた、一つは日本の浪人、一つは明朝の官員。鄭成功は39年しか生きていないが、しかし台湾の精神の混乱(精神錯亂)の代表だ。鄭成功は結局中国人か、はたまた日本人か? 実際はどちらも正しい、彼の父は中国人、母は日本人、7歳までは日本に住み、7歳後中国に移った。鄭成功は文人か、はたまた軍人か? 実際はどちらも正しい。鄭成功は海賊か、はたまた官兵か? 私は比較的正確な言い方では許可証を持った海賊だと考える。鄭成功一家は分裂して、半分は清朝に帰順し、半分は明朝に忠節を尽くした、始めは明朝を奉じ、後に独立の東明王国に変成した」

「私は鄭成功の歴史を読み、鄭成功がもし10年長生きしたら、アジアの歴史は変わったかもしれないと考えた、というのは鄭成功は曾て台湾占領後、西に行き大陸反攻をするか或いは南に行きルソンに進攻するつもりだった、どちらか? 仮に当時鄭成功が南進政策を取り、ルソンを攻撃したら、二つの中国が出現したはずだ、一つは大陸中国、一つは海洋中国、いつも歴史は僅かな違いが後には大きな差となってくる、これは誰にもわからない」

「鄭成功の歴史は台湾の350年前に始まった混乱を知ることができる、現在ある者は台湾と呼び、ある者は中華民国と呼ぶ、ある者は中華民国は台湾にあると言い、ある時には台湾澎湖金門馬祖だけの範囲内と言われ、ある時には中国の台湾省と言われる、ある時は中華台北と呼ばれ、ある時はフォルモサ(Formosa)と呼ばれ、ある時は台北経済文化代表処と呼ばれる。結局台湾の歴史はどう見なければならないか? 私は杜正勝同心円歴史観に賛成する、台湾を中心として歴史を見て、台湾の住民の角度から400年の歴史を見る」

「台湾400年の歴史を語るたび、必ず非情城市の映画を挙げなければならない。私は映画は人気があり、必ずその時代の人民の思考に合致していると考える、台湾の地方の戯曲歌仔戲のようなものだ、試しに聞くがどこの地方の戯曲が頭から終いまで哭くだろうか、(他認為一部電影會紅,一定是符合那個時代人民的思考,就好像臺灣的地方戲曲叫歌仔戲,試問有哪個地方的戲曲是從頭哭到尾的,還叫哭調仔。)。これは我々がとても悲しい民族だということを表わしている。私の祖母が昔歌仔戲を見ている時、私はそばに座って見ていた、私は何度見てもなぜ子供が継母にいじめられる芝居なのか分からなかった、我々は本当に苦悶する民族だと表わしている」

柯文哲は出雨夜花、望你早歸、鑼響若響、安平追想曲,秋風夜雨…等の台湾の有名な曲を歌った。
「どの民謡もとても悲しい、これは台湾人の内心の苦悶を反映している、1970年以後、やっと比較的元気を奮い起こすような『愛拚才會贏』が出現した、要するに、これは苦悶を抑えた台湾だ」

「台湾400年の歴史はなぜ台湾人をこのように悲しませるのか、イギリスの歴史学者トインビーの歴史の研究では二つの点、挑戦と応答、衰退と再生を指摘している。トインビーは人類は文明圏があり、適当な挑戦があって適当な応答が生まれるそうして文明が出現する、チグリス・ユーフラテス、インダス河から黄河流域まで、黄河流域に中国を作るには黄河の問題を処理しなければならず、統一国家でなければできなかった。私は時々考える、台湾は運が悪かった、周辺はみな強力な国家だった、中国大陸を含む、日本や西洋列強、これらの挑戦はどれも台湾の負荷の限度を越えていた、そのため過去400年台湾が直面した挑戦は台湾が耐え得る限度よりも大きかった、これにより苦悶がもたらされた」

「台湾の歴史上反抗がなかったわけではない、しかし外部の力は強大で、反抗の結果は皆殺しだった。以前医学部で心理学を学んだ時、研究は個性は遺伝すると示していた、それゆえ反抗する台湾人はずっと殺され、残ったものは比較的従順な者だ、そして従順な民と従順な民が結婚して更に従順になる」

「私は二つの例を上げる、一つは日本の台湾統治50年、現在一つの神社も探し出せないが、第二は国民党が台湾に来た時、霧社の桜を全部切り倒し、梅の花に変えた。それゆえ私は言っている、台湾の歴史は大きな破壊に直面し、各世代が対応できる範囲を越えている、そして自己を侮辱し、自己を破壊することをできた者だけが新しい生活の中で生き延びていった」

「私の祖父がその典型だ。私の祖父が日本人になったのは祖父の過ちではない、生まれ落ちたのが日本人としてだったのだ、結果彼は真面目に日本の師範学校に学んだ、また皇民化運動に参加した、自然に日本文化に同化した、しかし彼が50歳の時彼の世界は崩れ去った、過去信じていた物が全て消えた、これは台湾人代々の苦境だ、代々の台湾人はただ二つの選択しかなかった、一つは自己を侮辱し、自己批判しそうして新しい時代をなんとか生きながらえる。もう一つは投降して従順な民となる」

(以下略)

 
從皇民化到228研討會 柯文哲憶祖父又落淚-民視新聞https://www.youtube.com/watch?v=BknsuLca1hs
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