「2016年南シナ海争議とアジア太平洋地域の平和国際シンポジウム」での蔡英文総統挨拶

台湾の総統府の新聞稿から


蔡英文総統は今日(8日)台湾大学病院国際会議センターに行き「2016年南シナ海争議とアジア太平洋地域の平和国際シンポジウム」開幕式に出席し、政府の対外関係、両岸関係と国際参加等の議題で努力と関連の成果を説明した。
総統挨拶全文は以下の如し:

 アジア太平洋地域の安全に共に関心を抱く「台湾安保協会」の会議に再び参加することができ嬉しく思います。会場の貴賓各位は長い間台湾のために貢献された先輩、或いは各国から来られた台湾にとって最も重要な世界の友人たちだ。
 各位の先達は長い間自分の専門分野で台湾のために頑張り、私達のために発言してこられた。各位が台湾の発展に対して相当影響のあるアジア太平洋地域の安全保障のテーマに共に関心を持つことができるのは、私はとても意義の有ることだと思います。
 今年私は再び参加しに来たが、身分は同じではない、総統の身分でやって来て、台湾がアジア太平洋地域全体の安全保障に対して非常に重視している事を表明する。今日このように多くの友人たちが参加しているのを見て嬉しく思っています。
 今日のシンポジウムの主題は南シナ海争議の影響を討論するほかにも、台湾の対外関係特に米日の友邦との関係及び両岸関係が非常に注目される。それゆえ私はここで、新政府発足後直面する国際情勢を各位と共有したい。

 私が就任後すぐに、私達は団を率いて友邦訪問に出発し、新しい外交戦略で、「堅実外交、互恵の旅」を展開した。外交訪問は当然国交のある国との友好を固めなければならない。しかし民選の総統として私は自ら団を率いたのは更に深い意図があった。
 私達は訪問を通して、全世界に台湾二千三百万人民が民主、自由、人権を堅持してそれらを熱く愛していると訴え、且つ全世界の仲間たちと同じ価値の上で友情を深め同時に実質的な協力関係を打ち立てたいと訴えたいのだ。
 これが新政府が対外関係の上で努力していることだ。私達は地に足をつけた方法で世界で民主自由の価値を共有する友人と真の友好を打ち立てたい。同時に私達は台湾と世界の連結を拡大し、お互いの互恵の関係を大いに育てたい。
 国際関係用語を使えば私達は如何に他の国家と相互依頼の関係を発展させるかを非常に重視している。市場の論理から言えば、もし市場或いは経済上ただ相互補完の機会がありさえすれば、私達は発展していく。過去この数カ月、私達はこのような基礎の上に他の国家と対談してきた、共通の利益から出発し実質のある関係に発展していきたい。

 当然私達の対外関係と国際参与は多くの困難を克服しなければならない。最近の台湾の国際民間航空機関(ICAO)参加に挫折させられた事件のようなものも明らかな例として見て取れる。しかし、たとえ参加問題を挫折させられたとしても、その過程の中で私達の努力のためまた台湾が国際的に実質的に重要な存在であるため、私達はアメリカ、欧州、日本と私達の国交のある国を含む国家が違う形で私達に対して支持を表明してもらうことができた。
 たとえ最後に参加問題が挫折させられたとしても、国際社会への参加の過程の中で、私達の努力は不断に積み重なり、次の成功への基礎となる。このため、台湾が更に多くの国家の支持を勝ち取る以外にも、私達はできる限りの努力を尽くし、国際社会に貢献し、世界に台湾の存在の重要性を見せなければならない。
 台湾の経済発展は成功の模範だ。私達の民主の成果もアジアの模範だ。政府の努力で世界に台湾の重要性を知らせなければならない、世界に見せて、世界に知らせる、台湾は粗略に扱われてはいけない。

 私達の努力の中には当然両岸関係の部分を含んでいる、台湾は一つの民主的な社会だ、現状を維持することは台湾人民の選択だ、私個人の選択ではない。私は再度強調しなければならない、520就任演説の中で、私達は既に非常に大きな善意を表した。そして私達の基本的立場は、約束は変わっていない、善意も変わっていない、しかし私達は圧力の下で屈服はしない、同時に私達は中国と対立する曾ての道を歩むとは考えてもいないし、願ってもいないし、またそうするはずがない。
 両岸はできるだけ早く席について、双方の間の意思疎通をもっと良くできるようにし、多くの不必要な誤解を取り除くことができるようにし、私達の直面する多くの問題について、双方が受け入れられる解決方法を探し出さなければならない。両岸の平和と安定はアジア太平洋地域の安全保障の鍵の一つだ、両岸双方は、理性と冷静な立場を維持する事に力を尽くさなければならない責任がある。

 対外関係の上で、私達も努力して台湾を率いて歩み出ることができるよう希望している。同時に内政の上でも、台湾社会の内部には問題が山積しており、立て直す必要がある。新政府発足以来この数カ月、みなさんは私達が直面する各種の問題で、私達が主体的に一個一個圧力鍋を開けるのを見ただろう(原文は我們主動打開一個又一個壓力鍋)、当然改革に反対する圧力にも直面する。同時に私達がいる政権の政治環境と社会の雰囲気も長期間の積み重なった種々の構造的問題に責任を持って向き合わなければならない。これらの問題は既に複雑に入り組んでおり、大きな社会の転換が必要で、そのような改革は確かに一度に到達できるものではない。
 しかし、私ははっきりわかっている、人民は八年待った、社会は改革が素早く達成できると確実に非常に期待している、これこそが新政府が直面している挑戦だ。重大な改革には時間がかかる、しかし社会はどんどん耐性をなくしている。
 社会の期待と圧力或いは改革が直面する改革への反動を問わず、総統として、私は必ずそれらを引き受ける。人民は私達に改革をさせようとして選んだ、私達はより早く、より安定的に、より精確に政策決定をして民意に応える。改革の道は容易ではない。しかし台湾人が団結さえすれば、私達はどんな困難でも克服できる。過去私達は民主主義を勝ち取り、権威主義の独裁を過去の歴史にした。現在私達は穏健な改革で、公平正義、繁栄、安全な台湾を打ち立てなければならない。
 
過去みなさんは台湾のために頑張った、今回私は皆さんに一緒に手伝い、台湾のために団結し、台湾のために改革し、台湾のために頑張るようお願いしたい。どうか皆さんと私が一緒に台湾のためにもう一回がんばりましょう。


総統府秘書長林碧炤と「台湾安全協会」理事長陳重光等も出席した。


20161008 總統出席「2016年南海爭議與亞太區域和平國際研討會」開幕式 https://www.youtube.com/watch?v=ffxuwNR7ZNY


中国大陸との現状維持、「台湾独立」を意味=元駐日代表 中央社

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