国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2016-10-12)(全文)

国務院台湾事務弁公室新聞発布会集録(2016-10-12)
http://www.gwytb.gov.cn/xwfbh/201610/t20161012_11590885.htm
注意! 中国共産党は中国と台湾が実質的にそれぞれ別の国になっていることを否定するため台湾(中華民国)を「台湾地区」「台湾島」等と言って国家扱いしなかったり、台湾に関係する単語に「」をつけたり、中国を台湾に対する本土という意味で「大陸」(これは国民党も同じ)等と表現します*がここでは原文どおりの表現を使っています。またこの記者会見のテキストでは中国寄りの質問しか掲載されていません。また中国共産党と国民党が主張する「九二共識」は李登輝元総統ら当時の関係者はでっち上げだと否定しています。日本李登輝友の会
*)http://www.takefoto.cn/viewnews-679682.html


10月12日午前10時、国台弁(国務院台湾事務弁公室)は定例新聞発布会を挙行した。発言人安峰山は最近の両岸の注目の問題について記者の質問に回答した。

福建厦門衛視記者:この前張志軍主任と発言人が、国共両党の相互交流は新しい形式になると言っていた、発言人にお聞きするこの面で新しいニュースはあるか? 両岸経貿文化論壇は今年また開催されるのか?

安峰山:2006年以来、国共両党の関係部門が共同で主催し成功裏に開催された十回の両岸経貿文化論壇は国共両党の交流対話の重要なプラットフォームで、両岸関係の平和的発展を促進するために重要な働きを発揮してきた。

両岸関係の新しい情勢の下、両党の関係部門の協議決定を経て、今年は共同で支持する両岸の多くの民間団体が「両岸平和発展論壇」を共同で主催する。今回の論壇は11月2日から3日まで北京で開催する。その時の見込みとしては両岸から社会各界を代表する人物、社会的エリート、社会団体の責任者等の約200人が論壇に出席し、両岸関係の発展の中の重要な問題に関して政治、経済、文化、社会、青年の5つの会に分かれて検討会をし、交流対話を展開する。両岸各界の有識者がこの論壇で、両岸関係の発展のために積極的に建言献策をし建設的な意見と建議を多く提出するよう希望する。また記者の皆さんが勇躍取材を申し込むよう希望する。

この他、国共両党の関係部門は両党のその他の交流活動について意思疎通をしている。

福建海峡之声記者:お聞きする国共両党は最近どんな交流をしているのか? 今紹介した平和発展論壇の外に国民党側が団を組んで来訪する予定はあるか?

安峰山:国共両党のプラットフォーム運営と各階層の相互交流は両党関係と両岸関係の平和的発展の推進のため重要な働きを発揮している。新しい情勢の下、国共両党は引き続き「九二共識」を堅持し、「台独」に反対する共通の政治的基礎の上に連携交流を保持し、相互交流を強化し、両岸関係の平和的発展と台湾海峡の安定のために、両岸同胞の利益と幸せのために継続して積極的な働きを発揮していくだろう。

あなたが言及した中国国民党訪問団の来訪に関して、双方の関連部門は意思疎通中だ確定した情報があればすぐに発表する。

新華社記者:蔡英文が「5・20」就任演説の中で発表した両岸関係の論述に関して、国台弁は曾てこれは未完成の答案だと論評した。今「双十」を過ぎ蔡英文は両岸関係について新しい論述をした、お聞きするこの論述に関して、あなたは彼女がこれで答案を完成させたと考えるか? もし完成したなら、お聞きするがあなたは何点を与えるか?

安峰山:10月10日、国台弁発言人は既にこれについて我々の立場と態度を表明した。両岸の制度化交流メカニズムの停止をもたらし、両岸関係の平和的発展の良好な情勢に支障をもたらし、両岸関係の平和的発展の各面の成果に衝撃をもたらし、両岸同胞の特に台湾同胞の切実な利益に損害をもたらした原因と責任はどこにあるか、皆ははっきりとわかっている。

両岸関係の平和的発展は両岸の平和を維持し、共同の発展を促進し、両岸同胞に幸せをもたらす一筋(ひとすじ)の正しい道だ。そして両岸関係の平和的発展を守りたいなら、その鍵は「九二共識」を堅持するという共通の政治的基礎の上にある。両岸関係の平和的発展の政治的基礎と両岸関係の性質というこの根本的な問題の上においてはいかなる曖昧な空間もないし、またいかなる甘言を弄しようと或いは引き伸ばし言い逃れをしようと避けることのできない「必ず答えなければならない問題」なのだ。

台湾TVBS記者:親民党主席宋楚瑜は蔡英文の代わりに来月ペルーでのAPEC会議に出席する予定だ、しかし現在大陸の学者の中にはこれは了解覚書の規定に合致しないと考えるものもいて、旅には行かれないかもしれない。国台弁はこれに対して何か論評はないか?

安峰山:この問題に関して、我々の立場は既にはっきり言っている、台湾側の人間がAPECの関連活動に出席することは、APECの関連了解覚書の規定に合致しなければならない。

中国国際広播電台記者:台湾メディアの報道によると、蔡英文は何日か前日本のメディアの取材を受けた時、今月内に台日海洋事務協力対話を開催し、また「沖の鳥礁争議」を討論することを排除しなかった、お聞きするこれについてどう取り扱う?

安峰山:我々の台湾の体外交際問題に対する立場と態度は一貫して、明確だ。沖の鳥礁問題に関しては外交部が既にこれについて我々の立場を表明している。

台湾中天記者:あなたはさっき両岸平和発展論壇に言及した、この論壇期間に、習近平総書記と洪秀柱主席が会う手配はしているのか?

安峰山:目下論壇の具体的日程は取り決め中だ。*
*)国台弁は習近平総書記と洪秀柱主席の会談「洪習会」は協議中としているが、国民党は確実にあると発表しているようだ。傳洪秀柱將會習近平 黃國昌:國民傳洪秀柱將會習近平 黃國昌:國民黨未從錯誤中得到教訓 NOWnews黨未從錯誤中得到教訓の記事では12日、台湾の民族主義政党時代力量党の党首黃国昌氏が、取材で「過去野党時代連戦主席が同じ行為をしたが、台湾人民はそれに対して国民党が共産党の台湾統一戦略に協力しようとしていると考え反発した、国民党は同じ過ちを犯すな」と言った。国民党は淘汰されるかと聞かれ、黄国昌は笑って時代力量党は当然そう希望していると言った。

中新社記者:現在台湾当局は「九二共識」を承認していない、蔡英文が言う1992年の両岸両会会談の歴史事実を尊重するというこのような説明に対して、何か論評は有るか?

安峰山:実質的にさっき私が前の質問に答えた時既に言っている、「九二共識」は両岸関係の平和的発展を維持する基礎の石だ。「九二共識」を受け入れるかどうか、両岸関係の性質に対して正確な認知をすることができるかどうかは台湾当局の指導者の所謂「善意」を検証する試金石だ。こと両岸関係の前途と同胞の運命に関わる重大な問題の上では、台湾当局は実際の行動で回答しなければならない、同時に歴史と人民の検証を受け入れなければならない。善意は実際にやらなければならない、口に出して終わりではない。

人民政協報両岸経合周刊:蔡英文は「双十」活動で台湾の所謂「政権」の存在を正視するよう提起した、これは民進党指導者の初めてのこの問題の提起だ。しかし両岸の世論は、「九二共識」の基礎がなく事実上これは彼女の「一辺一国、二つの中国」の「両国論」の思想を公開表明したと考えられている、これについて発言人はどう評価するか?
蔡総統、中国大陸と「現状維持」再度強調 交流と対話の推進にも言及 中央社

安峰山:我々の両岸関係の立場は非常に明確だ。両岸は未だ統一されていないが、大陸と台湾は同じく一つの中国に属し、両岸は「国と国」の関係ではない。両岸間に長期にわたって存在するいくつかの政治的相違に関して、我々の立場は一代また一代と引きずって行くことを希望しない、一つの中国の原則の下で両岸協議を通して処理をするべきだ。

福建海峡導報記者:台湾の立法機構内の所謂「台湾国会チベット連線」が7日成立した、当組織は「時代力量」の林昶佐が会長になる、お聞きするこれについてどう評価する?

安峰山:我々の立場に関しては非常にはっきりしている。島内の幾つかの頑なに「台独」分裂の立場を堅持し、大陸を敵とする政治勢力は「チベット独立」勢力との合流に意欲を見せ、揉め事を起こそうと企み、両岸関係に対して必ず損害をもたらす。

央視記者:大陸のバスケットスター姚明が最近台湾を訪問し島内の青年に絶賛された、あるメディアは今回の訪問は上海、台北「二都論壇」メカニズム交流プラットフォームの上に打ち立てられたと言った、お聞きするこれに対して何か論評は有るか?

安峰山:姚明の今回の訪台は上海市と台北市が共同開催の「海峡杯バスケットボール招待試合」に参加した、これは単発的な単純な体育交流活動だ。

台湾旺報記者:上海台弁(台湾事務弁公室)主任は何日か前苗栗県に行き苗栗県長を表敬訪問した、お聞きする引き続き大陸のその他の省市の台弁は台湾の国民党が首長になっている県市への表敬訪問と交流をするのか?

安峰山:我々が両岸各分野との交流協力を積極的に支持する態度と誠意に変わりはない、具体的な交流活動については関係省市側に問い合わせてみるといい。

広東深セン衛視記者:第一の質問、お聞きする台湾は現在今年の国際刑事警察機構総会への参加申請を積極的に行っている、大陸側はこれに対してどのような態度か? 第二、今終わったばかりの国慶節の連休中に、大陸の台湾への観光客は激減している、発言人はどう見るか?

安峰山:第一の質問、台湾問題は中国の内政だ。我々は一つの中国の原則で台湾の体外交際と国際組織活動への参加問題を処理することを一貫して堅持している、外国勢力が介入することには断固反対する。

第二の質問、我々は数度の発布会で回答した、大陸観光客の台湾への観光人数の減少と台湾観光関連業界の利益に損害をもたらした原因はどこにあるのか、皆ははっきりとわかっている。

台湾連合報記者:「双十」談話の後、大陸の世論には蔡英文がもはや大陸との対立を避ける機会を失ったとするものがある、あなたは将来の両岸関係をどう評価するか? ある大陸の学者は現在は「冷対立」の時期に入ったと言った、あなたはこのような見方に同意するか? 「冷対立」だけでなく、あなたは将来の両岸は協議の大門を再び開く機会は有ると考えるかないと考えるか?

安峰山:我々は話したはずだ、違う道を選択することによって違う未来になるのだ、一つの中国の原則を体現する「九二共識」という政治的基礎を守るか、或いは「両国論」「一辺一国」の「台独」分裂主張を推進するのか? 両岸関係の平和的発展の道を歩むことを継続するか、或いは再び両岸の緊張と動揺を起こすのか? 両岸同胞の感情と幸せを増やすのか、或いは同胞の根本利益を損ない両岸の感情のつながりを断ち切るのか? これらはすべてこと両岸関係の前途と同胞の運命に関わる原則的是非の問題だ、必ず正しい選択をしなければならない。両岸関係においてどういう態度を取るか、ずべて台湾当局指導者の一瞬の考えで決まる。

中国台湾網記者:中国語圏の作詞の世界の泰斗庄奴先生が11日亡くなられた、庄老先生は台湾人で(wikiによると北京生まれで49年国民党と台湾に来た)、また重慶の女婿で(同じくwikiによると92年71歳の時に重慶の女性と結婚し重慶と台湾を行き来したとある)、一生をかけて三千以上の人口に膾炙する歌詞を残した、お聞きする庄老先生が両岸の音楽、文化交流の面で発揮した働きをどう評価するか?

安峰山:庄奴老先生は両岸で名高い作詞界の泰斗だ、彼は一生数千の人口に膾炙する中国語の歌詞を創作し、華人世界で広く流布している。我々が誰でも歌える「小城故事」「甜蜜蜜」「壟上行」のようなものは、みなさんもおそらく耳に馴染んでよくご存知だろう。人は既に逝き、歌は長く残る、我々はあの方の後世(ごしょう)を祈る。
鄧麗君- 小城故事 https://www.youtube.com/watch?v=4vzmTa2y4Bs



福建海峡衛視記者:第一の質問、台湾の陸委会は何日か前蔡英文の演説に対して、大陸側がもう一度真剣に考え、無意味な疑問、猜疑心を持つ必要はない、情勢を誤って判断してはいけないと言った、これらの言論をどう評価する? 第二の質問、ある情報では、蔡英文当局が総統就任後初の両岸情報産業架橋会議が既に中止になったと言われている、発言人本当か?

安峰山:第一の質問、我々の立場は既にはっきり言っている。国家統一の実現は中華民族が偉大な復興に向かう歴史の必然だ、情勢を誤って判断してはいけない、「台独」分裂の邪な道に誤って入っているのは紛れもなく台湾当局だ。

第二の質問、最近開催予定だったのは両岸情報交流シンポジウムだ。これは両岸行動協会開催の民間交流活動だ、架橋(仲介?)会議ではない。別に、今回の活動は台湾側が開催しないと提起したのだ。

央視記者:蔡英文の10日の演説内容に対して、アメリカ国防部は両岸の平和と安定はアメリカの長期的利益に合致している、重要なのは台湾海峡両岸が平和と安定の共通の目標に向かい努力することだと言った。アメリカの態度表明ではまだ蔡英文に明確な支持を与えてはいない、お聞きするこの問題をどう見る?

安峰山:我々は現在の両岸関係の立場と態度について既にはっきり言っている。アメリカ側が一つの中国政策と中米三つのコミュニケでの約束を厳守し、台湾に関わる問題を適切に処理するよう希望する。

香港大公報記者:孫中山先生生誕150周年記念日までちょうど一ヶ月になった、両岸関係の現在の情勢下において、大陸は台湾側の人士を招くか或いは台湾側と共同で関連記念行事を開催するかどうか?

安峰山:この問題に関しては前回の発布会で既に回答した。今年の11月12日は中山先生の150周年生誕記念日だ、その時には大陸は一連の記念行事を開催するし、また台湾同胞の参加を歓迎する。

香港中評社記者:ある島内の「独立派」人士はあるシンポジウムで、現状を維持し「九二共識」を受け入れないのは台湾が中国の一部分ではないことを表している、論理的に推理すれば台湾は「独立」していると言った、お聞きするこれに対してどう論評するか?
中国大陸との現状維持、「台湾独立」を意味=元駐日代表 中央社

安峰山:私が思うのは、この問題に対して回答しなければならないのは台湾当局の指導者自身だ、彼女の所謂「現状維持」は結局どのような現状を維持することなのか。

中央電視台記者:先ほどの大陸居民が台湾観光に行く問題について続けて聞きたい、最近陸委会側は大陸の台湾観光がもし藍緑を区別するようなら両岸人民の対立を激化させると言った、お聞きするこれについてどう評価する?
行き先は国民党系の県市のみ 中国大陸企画の台湾観光ツアーが波紋 中央社

安峰山:大陸の関連部門と台湾の一部の県市が交流協力を進めていることに関して、我々は既に多くの機会を通して態度を表明し、また説明してきた。我々の態度は非常に明確だ、たとえ台湾のどの県市であっても、ただ両岸関係の性格に対して、両岸の県市交流の性格に対して正確に認知してさえいれば、我々は積極的な態度を取る。台湾側が話した所謂「政治性を帯びた観光」に関しては、この種の言い方はまったくでたらめで反駁するのにも値しない。

人民政協報両岸経合周刊記者:蔡英文は台湾側は大陸の圧力に屈しないと何度も言っている。しかし両岸の世論は、これは彼女が「同情票」を使い、この機に乗じて台湾の大陸を敵視する情緒を扇動し唆(そそのか)しているのを体現していると考えている、これに対して発言人はどう評価する?

安峰山:台湾当局指導者の最近の一連の両岸関係に関する講話に対して、島内のいくつかの分析になるほどというものがある、彼女の「四不一没有」のうち「四つのノー」は偽りだ、ただ違う対象違う聴衆に聞かせるために言っているだけだ。ただ「一つのない」は事実だ、それは「九二共識」を受け入れるということが全くないということだ。我々ははっきりという、「九二共識」は両岸関係の平和的発展の礎石だ。
觀察站/蔡「新四不一沒有」 兩岸之鑰? 聯合報

皆さん有り難う。発布会はここで終わる。次回また会おう。

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