総統府新聞
「2・28」から71年 蔡総統、「移行期正義」題材の映画製作支援に意欲 中央社
柯文哲台北市長も挨拶をした。台北市の新聞稿から
二二八事件71周年中枢記念儀式に出席 柯文哲:平和的な対話をしてはじめて自由と民主の道に向かっていける
發布機關:臺北市政府秘書處媒體事務組
107-02-28
以下彼の挨拶全文:
蔡総統、頼院長、二二八の犠牲者と家族、各来賓、メディアの友人、皆さんこんにちわ。
1947年発生した二二八事件から今日で71年になる、二二八事件が犠牲者の家族に対してもたらした衝撃と哀しみは言うまでもない、それゆえこの哀しみ痛みの歴史に直面し、私は個人的に特別な感情を抱いている。今日この記念儀式に出席している各家族と来賓は共同で二二八事件を追悼することに加え、この事件によって台湾社会にもたらされた傷跡が迅速に解決されることを期待している。
私は最近二人のノーベル平和賞受賞者と対話した、ポーランド「連帯」を率いて共産党政府を倒したワレサ、とチュニジアジャスミン革命に協力した後民主国家への転換に成功した Messaoud Romdhani だ、私は二人の先生に移行期の正義について聞いた、内部の衝突をどう取り除き国家を民主自由の道に向かわせるのか? 二人の答えは意外にも同じだった、それは「平和的な対話」だった。
二二八事件を例に取れば、71年過ぎ去った、当時の加害者と被害者は多くは既に世を去っている、しかし被害者の後の世代の心には傷の痛みがあり、加害者の後の世代の心にも暗い影がある、ただ平和的対話の制度が欠けているため、移行期の正義は遅々としてまだ実現できず、長期間国民がわだかまりなく歴史に向き合い共同で未来を迎えることができなくなっている。
私は問題に向き合うことが問題を解決する第一歩だと信じている、最近、「移行期の正義促進条例」が成立し、独裁統治時代の民主自由の憲政秩序に違反する行為を当条例で処理することになった。二二八事件の犠牲者の家族としては、事件の真相を明らかにすることは最優先でなければならず、個人的には全ての関連資料が迅速に完全公開され、その後政府機関を動員し学術機関と民間団体が研究調査を進め、二二八事件を公開透明にし、犠牲者家族を納得させ、また社会大衆に了解させ、台湾の深い歴史の教訓にするよう期待している。共同で歴史の真相に向き合い平和的対話をすることができてはじめて将来再び同じような間違いが発生するのを防ぐことができ、また現在の共通の問題を処理してはじめてお互い共通の未来に歩んでいくことができる。
我々には一つの台湾しかなく、台湾は我々の唯一の家だ、家族はたまに意見が合わず口喧嘩するけれども、しかし困難に直面し問題にぶつかれば、いつもお互いに助け合い共に難関を越えることができる。それゆえ、我々は前向きな態度を持って、精神を奮い立たせ、台湾人の特質と利点を発揮しようではないか、私は団結した台湾でみんなが共同で努力して問題に向き合いさえすれば、我々は希望と未来が持てると信じる。
最後、着席の各位の健康と各家族の平安を祈ります!
その後、柯文哲はまた二二八記念館の中で「恨み憎しみが再び発生しないよう願う」との哀悼の言葉を書いた。
会の後柯文哲はメディアの取材を受けた、
記者:今年の市長の挨拶は過去の挨拶より淡々としていた、民進党との関係が良くないことと関係があるのか?
柯文哲:無関係だ、ただ社会が嘆きから脱出でき、社会全体が協調した明るい方向へ向かわねばならないと希望したからで、ずっと傷の痛みの雰囲気に浸っていようとしていたのではないからだ。
記者:去年同様政府に関連資料の公開を呼びかけたことに関して
柯文哲:真相を公開しみんなに公開で討論させる、そうして初めて事件を終わらせられる、みんなに疑いを抱かせ、互いにぶつかり合わせることではダメだ。問題に向き合うことが問題解決の第一歩だ、責任と責任者を追求する心配だけすることではない。だからもし予め誰が責任を取る立場か決めないで資料を公開し真相を白日のもとに晒す事ができれば、みんなは自然と平和的な対話ができる。これもまた最近逢った平和的対話によってこそ問題を解決できるという二人のノーベル賞受賞者の共通の考え方だ。台湾は平和的対話の機会が少ない、もし平和的な対話ができれば、百パーセントの問題解決はできなくても、大部分の衝突を解消することはできるはずだ。
(以下略)
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