FC2ブログ

柯文哲「二二八事件68周年中樞紀念儀式」演講稿

今日午前台北市の「二二八和平公園」で「二二八事件68週年中枢紀念儀式」が行われ馬英九総統や柯文哲台北市長が演説をした以下は柯文哲市長の演説全文


ニニ八事件に関心を持つ全ての友人たち、こんにちは。

今日は二二八事件68周年の記念日です、私はこの場の多くの友人たちと同じように、受難者(被害者)の家族の立場でこの紀年会に出席している。私の印象の中では毎年二二八には私の父はいつも目に涙をためて法事から帰ってきた。父の涙を見て私の心も痛んだ。しかし私は知っていた、祖父を思う私の父の心はもっと苦しいことを。

1947その悲しみの年、台湾人民の多くは身内を失い、友を失った。台湾社会は多くの知識階級の俊秀を失い、その後の台湾の歴史に長期に亘って恐怖と沈黙と懸隔を残した。人と人との間に築かれた目には見えないが冷たく高い壁、それが現在までずっとこの社会を分裂させている。

受難者の家族として内心は当然沈鬱ではあったが、これによって私達は強固になった。二二八の痛みはどれほどのものか? それは言葉にできないくらいのものだ。私の父は前の世代の苦しみを次の世代にまで背負わせてはいけないと思い、私と祖父の話をしたがらなかった。そのため私は写真を通してしか祖父を知らない、歴史的事実としてしか祖父を知らない、私の父が毎年二二八記念会で流す涙によってしか祖父を知らない。

私の祖父柯世元先生は台北師範学校卒業後、新竹の小学校で教師をしていた。皇民或いは国民であろうとこれらは彼自身が決定したことではない。彼は一人の台湾人であっただけだ、一人の真面目に仕事をし己の本分を守った台湾人であっただけだ。たとえあのように時代の悲劇を免れ得なかったとしても、二二八事件発生時、知識人の一人かもしれないというだけで清郷*をする国民党に捕まり監禁され殴られるには十分な理由だった、出獄後病に臥し三年後没した、享年54歳。*)清郷は粛清のために全戸一斉捜索をし手配者あるいは怪しいと思う者を連行或いは殺害した国家政府の作戦。

祖父が世を去った時、三年間病に臥していたため、家庭は赤貧洗うが如しだった。私の父は祖父の葬式に新しい下着を買ってあげるだけのお金しかなく、祖父の納棺には一揃いの新しい服さえ揃えてあげられなかった、これが私の父の一生の痛恨事だ。二二八事件は前の世代の家庭を破壊し家族を殺した、また私の父の進学の機会も奪った、これはまた父の別の痛恨事だ。

二二八、私の祖父の命を害し、私の父の人生を壊し、私の感情を損なった。*
*)原文は二二八,傷害我祖父的生命,傷害我父親的人生,傷害我的感情。

一つの二二八事件が柯家三代の人々に痛苦を造り出した、多くの受難者の家族にもまた同様の痛み苦しみがあるはずだ。私が台北市長選挙に立候補しようとしていた時、私の父は極力反対してきた。父は「私は二二八で父を失った、私は今度は子供を失うような目に会いたくはない」と言った。この言葉によって私は考え始めた、私達は次の世代にどのような台湾を残すべきか? この言葉によって私は出馬を決心した。
台湾人は自分で自分の運命を決定しなければならない、台湾人は台湾というこの土地の主人にならなければならない!

四百年来、この土地の政府は次々と変わった、しかし台湾は我々の故郷だ、これは変えようがない。私は常に言っている「私達が変える現在は次の世代の将来だ」真相があってはじめて赦(ゆる)しがある。赦しがあってはじめて和解がある。和解があってはじめて平和がある。歴史の悲劇を私達の子孫の身に再び経験させないのは、私達この世代の人間の責任だ。

政府に公平正義があってはじめて、社会に調和となごみができ、国家の未来がある。親愛なる友人たち、ニ二八の紀年は歴史に向きあい、真相を検証し、台湾社会を再び立ち上がらせ、継続前進させるためだ。今日柯文哲は受難者の家族の立場でこの紀年会に参加した、台湾社会が再び(このような)無念さを感じないように、愛と平和に満ちることができるよう期待する。謝謝各位。









柯文哲「二二八事件68周年中樞紀念儀式」演講稿全文 台北市新聞稿
Facebook
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントを残す

Secret


タグリスト

プロフィール

suiyuetui

Author:suiyuetui
FC2ブログへようこそ!
ネット上でのフィルターのかかってない日本語資料になれれば幸いです。ニュース記事は要約や各記事のまとめです。
要約と著作権の関係はここここを参考にしています。
リンク先にあるように行政の発行した資料や公人の声明、演説などの著作権が発生しないものを扱う記事が自然に多くなっています。
なおこのサイトはリンクも引用も自由にどうぞ。

注意しておきたいのは中国(台湾ではない)は中国共産党の独裁国家で日本のような言論の自由もありません。日本や西側各国では自由と民主の理念のおかげで様々な意見や情報を発信したり或いは見比べて比較検討して自分で判断することはほぼ可能でしょう。それこそ日本や西側の素晴らしいところでこれからも守っていかなければなりません、このサイトもその一助になれれば幸いです。そういう判断材料を提供したいという思いから、このサイトでは一次資料を掲載する場合が多いです。しかし特に中国政府の発表等は中国共産党の党員による中国共産党政府の一方的なプロパガンダという面もあります(その他ウソ、はったり、脅し、罵詈雑言なども多い)。読む方もその一方的なプロパガンダ(や、ウソ、はったり、脅し、罵詈雑言等)の混じる文だけを見るのではなく、反対意見等を(例えば尖閣問題)、普段から読んで知っている或いは知らなければ自分で探してみる等の常識を持って読む必要があるのは当然です。また中国へのリンクは貼りません。urlは書いていますが中国には巨大な監視検閲網があるのを前提で自己責任でアクセスしてください。
メディア・リテラシー Wikipedia
Cookieを使わずにユーザーを追跡する仕組みが普及しつつある スラド

最新記事

月別アーカイブ(タブ)